現在、「Android」タブレットにはさまざまな選択肢があるが、中価格帯の有望な選択肢が「OnePlus Pad」だ。うれしいことに、最近は500ドル(約7万円)も出せばAndroidアプリを使える優秀なタブレットが手に入る。しかし、AndroidやAndroid対応アプリが今後もタブレットにふさわしい方向に進化していくかは分からない。
サムスンの「Galaxy Tab」のデザインに注目してきた人なら、OnePlus Padが気に入るだろう。同じ系統のデザインを採用していながら、価格はさらに安い。OnePlus Padは、普段使いのタブレットに求められる機能はすべて備えている上に、タブレットをノートパソコン的に使うためのアクセサリーもそろっている。まるでAppleの「iPad」のようだ。逆に、OnePlus PadはGoogleが先日発売した家庭向け新タブレット「Pixel Tablet」とは趣が違う。OnePlus Padを支えるOSは、Androidをベースに開発された、OnePlus独自の「OxygenOS」だ。筆者が欲しいのは、OnePlus PadとPixel Tabletを足して2で割ったような、両方の長所を兼ね備えたタブレットだ。OnePlus Padは、かなりいい線まで行っているが、現時点では用途を選ぶ一台となっている。
この記事はOnePlus Padで書いている。オプションでトラックパッド付きの専用キーボードケースが用意されているからだ。他にスタイラスペンもある。どこでも大画面でアプリが使えて、アクセサリーを付ければ仕事もこなせるタブレットが欲しいという人にとっては、OnePlus Padは検討の価値がある。
一方、GoogleのPixel Tabletはソフトウェアのインターフェースを進化させ、分割画面でのマルチタスクを直感的にこなせるようになった(OnePlus Padでも画面分割は可能)。スピーカーホルダーも同梱されている。キーボードが使える個人用タブレットよりも、家族で使える一台がほしいなら、気軽に使える一台だ。
筆者はPixel Tabletのデザインが好きだが、アクセサリーの充実度ではOnePlus Padが勝つ。価格を考えれば、どちらを買っても満足できる可能性が高いが、OnePlus Padの場合はアップグレードのコストも考慮に入れなければならない。キーボードケースは150ドル(約2万2000円)、マグネット装着が可能なスタイラスペンは99ドル(約1万4000円)なので、筆者好みの環境を作るなら、OnePlus Padと同時にキーボードケースとスタイラスペンを購入することになるため、総額727ドル(約10万円)の投資が必要になる。これは大金だ。もっと上の価格帯に属するサムスンのSシリーズのタブレットなら、少なくともスタイラスペンの「Sペン」は同梱されている。
OnePlus Padが指紋センサーの代わりに、顔認証によるロック解除を採用したことは手放しでは喜べない。筆者は今もマスクを着用することが多いが、マスクをした状態では顔をまったく認識してくれないからだ。この点は、セキュリティチップと指紋認証を組み合わせたPixel Tabletのシステムの方がいい。
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