11.6インチ、解像度2000x2800ピクセルのディスプレイは、全画面表示でのウェブ閲覧、映画鑑賞、文書作成と相性がいい。画面を分割して2つのアプリを同時に使うマルチタスクも余裕でこなせる。
アルミ素材の薄いフレームと細いベゼルのおかげで、OnePlus Padは携帯性にも優れる。別売りのマグネット式キーボードケースもスリムなデザインなので、組み合わせて使ったとしても小さなバッグに難なく収まるが、膝の上に置いて使っても違和感はない。これは、筆者が長年求めてきたタブレットとキーボードとケースを一体化したデザインだ。Appleはさまざまなキーボードケースを出しているが、不思議なことに、これまで筆者が求めるものはなかった。
OnePlus Padの問題点は、まずガンメタルグリーンという色だ。背面に鎮座するカメラもぎょっとするほど大きい。ケースなどをつけて目立たなくさせない限り、奇妙なほど突き出ている。滑らかで丸みを帯びたエッジは好ましく、個人的にはシャープなエッジより好きだ。
OnePlus Padに搭載されている「OxygenOS 13」は、OlePlusが「Android 13」をベースにカスタマイズしたもので、マルチタスク、スワイプ、各種のナビゲーションショートカットが使える。どれもスマートフォンやiPadを持っている人にはおなじみの操作のはずだが、どうも落ち着かない。アプリのマルチタスクペインにアクセスするには、小さなボタンを押して上にスワイプする必要がある。また、OnePlus Padはなぜかアプリをマルチタスクペインにドラッグする方法として、Google Pixel TabletやiPadではデフォルトのアプリドック(アプリのショートカットをまとめて表示しておく領域)を使わない。
GoogleのPixel Tabletが出る前なら、OnePlus独自のインターフェースに特に不満は感じなかったかもしれない。しかし今は、Pixel Tabletが採用している(筆者にとっては)直感的なジェスチャーショートカットがOnePlus Padに採用されることを願うばかりだ。
OxygenOSがだめなOSだと言っているわけではない。機能面の問題はないが、ただ違和感がある。
自宅で家族と共有するデバイスとしては、依然としてGoogleのPixel Tabletの方が好みだが、「自分用タブレット」として考えるなら、OnePlus Padを選ぶだろう。Androidタブレットの中から選ぶとすれば、OnePlus Padの大きく鮮やかなディスプレイ、充実したアクセサリー、安定したパフォーマンスは満足のいく出来栄えだ。価格はリーズナブルだが、高級感がある。とはいえ、少なくとも現時点ではOnePlus Padがタブレット市場で一定の地位ーーゆるぎない地位を獲得したとは言いきれない。しかし2023年の時点で、かつ値段を考えれば、OnePlus Tabletは最善の選択肢の一つと言える。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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