アマゾンジャパンは5月23日、タブレット「Fire」シリーズの第13世代モデル「Fire Max 11」を発表した。
Fireタブレット史上最大となる11インチのディスプレイや、指紋センサー内蔵の電源ボタン、専用のスタイラスペンなどを、シリーズで初めて採用。同日から「Amazon.co.jp」で予約を受け付け、6月14日に出荷を開始する。
価格は、64GBモデルが3万4980円(以降、価格はすべて税込)、128GBが3万9980円。エディオン、ケーズデンキ、コジマ、上新電機、ソフマップ、ビックカメラ、ヤマダデンキでも、6月中旬から順次発売する予定だ。
Fire Max 11は、本体のサイズが高さ259mm×幅163.7mm×奥行き7.50mmで、重量が490g、カラーは「グレー」のみとなる。ディスプレイは240万画素で、工業製品の安全試験、認証を第三者検査機関として提供するテゥフ ラインランドの低ブルーライト認証を取得している。
アマゾンジャパン Amazonデバイス事業本部 Fire Tablet事業部 部長を務める丸山舞氏は、大画面を採用した理由として、10インチ以上の大画面タブレットへのニーズは80%を超え、中でも11インチ以上へのニーズが伸長しているというGfKの調査を紹介。また、「薄くて軽く、丈夫なアルミニウムボディを採用した。落下テストの耐久性は2022年発売の『iPad』の3倍」と耐久性もアピールした。
RAMは4GBで、最大2.2GHzのオクタコアプロセッサを搭載。「Fire HD 10 Plus」に比べて約50%高速化したという。容量は64GBか128GBで、microSDカードで1TBまで拡張可能だ。
バッテリーは7500mAh。読書やビデオ、音楽といった通常の使用の場合は最大14時間駆動し、同梱のUSB-C(2.0)ケーブルと9W充電アダプターにより約4.2時間で満充電になるという。
8メガピクセルのフロントカメラとリアカメラを搭載し、1080pのHDビデオを録画できる。「Alexa」「Ring」などにも対応し、ハンズフリーでの操作や、外出中に部屋の様子の確認などができる。
Fire Max 11とともに発売するアクセサリーの1つとなるスタイラスペンは、ペアリング不要で使うことができ、使用しないときはマグネットでタブレットに装着できる。
単6電池で最長6カ月使用可能で、販売価格は4980円。アマゾン純正品ではないが、「アマゾンの開発基準に沿ったベストなパートナー」(丸山氏)が、アマゾン内の開発チームとともに手掛けた「Made for Amazon」認定取得モデルだ。
そのほか、2480円の保護フィルムや、カバーも用意する。カバーは「ブラック」「ブルー」「アメジスト」の3色を展開する6980円の「スリムカバー」と、1万980円のキーボード付きカバーの2種類。
キーボード付きカバーはマグネットで接続可能で、日本語配列、トラックパッドを採用する。充電不要で使うことができ、バックカバー部分はキックスタンドとしても機能するという。
丸山氏は、Fire Max 11について、「従来よりもさらにユーザーに喜んで使っていただくことを目指した、Fireタブレットのシグネチャーとなる商品。動画を中心とした“見る”という楽しさからさらに広がりを持たせ、制作などを通じてより能動的な“創造”する喜びにつながる」と語る。
また、想定できる代表的な利用シーンとして、(1)240万画素の高画質な画面での動画視聴、(2)スタイラスペンによる写真や画像の加工、(3)本を読みながらポイントを要約する、スケジュールを確認しながら音楽を聴くなどの「画面分割モード」を活用したマルチタスク作業、(4)Alexaを活用したスマートホーム対応家電の操作、という4つを紹介した。
Fire Max 11では、タブレット本体とアクセサリーのセット価格も用意する。スタイラスペンとFire Max 11 64GBのセットが3万8980円、128GBのセットが4万3980円。キーボード付きカバーとFire Max 11 64GBのセットが4万3980円、128GBのセットが4万8980円。スタイラスペン、キーボード付きカバー、Fire Max 11 64GBのセットが4万7980円、128GBのセットが5万2980円。
発売を記念した先行予約キャンペーンも実施する。6月13日までにAmazon.co.jpでFire Max 11およびセット商品を購入すると、「Prime Video」レンタルクーポンと、「Kindle」本の購入に使えるクーポンのそれぞれ2000円分を、アカウントに登録するという。
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