あまりに大量のツイートを読んでいるTwitterユーザーは、ある時点で供給が断ち切られるだろう。Elon Musk氏に感謝しなければならない。
Twitterの最高経営責任者(CEO)であるElon Musk氏は米国時間7月1日、ユーザーに対して一時的に閲覧件数の制限を課すとツイートした。1日に読めるツイート数に上限を設けるという意味だ。この新しい措置をとる理由として同氏は、ボットや外部サービスが大量のTwitterデータをデータスクレイピングやシステム操作によって取得していることへの対策だと述べた。
しかし、Musk氏がその後も何度か制限数を変更したため、たちまち混乱が生じた。1日に投稿した最初のツイートでは、1日に閲覧できる投稿の上限は、認証済みアカウントが6000件、未認証アカウントが600件、新規に作られた未認証アカウントが300件としていた。認証済みアカウントとは月額8ドル(年額84ドル)の「Twitter Blue」サブスクリプションを契約しているアカウントで、未認証アカウントとは無料でTwitterを利用しているユーザーのアカウントだ。
しかし同日中にMusk氏は上限を変更し、認証済みアカウントは8000件、未認証アカウントは800件、新規の未認証アカウントは400件にするとツイートした。しかし、それで終わりではなかった。同日3度目となるツイートで、認証済みアカウントは1万件、未認証アカウントは1000件、新規の未認証アカウントは500件と上限を再び引き上げた。
多くのユーザーは疑問を投げかけ始めた。ツイートが読まれたことを同社はどのように判断しているのか、自分が何件のツイートを閲覧したかを知るにはどうすればいいのか、一時的な閲覧制限はいつまで続くのか、といったことだ。
あるユーザーは、「Elon、もし私が目を閉じていくつか(のツイート)をスキップしたとして、それらも6000件の一部として加算されるのか?」と尋ねた。
一時的な閲覧制限が設けられる中、Twitterユーザーはツイートが読めないと不満を漏らし、「制限に達しました」と表示された画面のスクリーンショットを投稿するようになった。サービスが利用できないことで、1日にはユーザーからの障害報告が相次いだことをDownDetectorなどのサイトが伝えている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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