Appleが3499ドル(約50万円)で販売予定の「Vision Pro」ヘッドセットによる仮想現実(VR)のプレイエリアは、3m×3mに限定されることが、MimirのVR担当最高技術責任者(CTO)を務めるHans Karlsson氏によって指摘され、「VisionOS」開発者を対象としたAppleのドキュメントによっても裏付けられている。
これら2つの情報源によると、Vision ProによるVRまたは没入体験において、ユーザーの移動範囲は、前後左右それぞれ1.5mの範囲に限定される。つまり、ガーディアン(ユーザーがプレイエリア外の家具や壁などの障害物に触れるのを防ぐために、VRヘッドセットに一般的に設けられたデジタル境界)は、3m×3m四方に限定されることになる。
Vision Proユーザーがこの保護空間の外に出ると、没入体験を停止して外部のパススルー動画に切り替えるように、ヘッドセットが自動的にトリガーされる。この限られたプレイエリアが最も問題になるのが、ゲームやフィットネスだ。これらのアプリケーションでは、ユーザーが自分の立ち位置をあまり気にすることなく動き回ることが求められるためだ。
Vision Proヘッドセットの重量(アーリーテスターらによると約1ポンド、454g)、バッテリーシステムの持続時間が限られていること、Vision Proの最初の販促資料にフィットネスやゲームのデモがなかったことを考えると、アクティビティ空間が限られていることは意外ではない。
また、これは第1世代(しかも非常に高額)であるため、Vision Proを装着したユーザーがテレビに激突する動画が拡散されるような事態は、Appleが最も避けたい状況だろう。
Vision Proのプレイエリアは、HTCの「VIVE XR Elite」(3.5m×3.5m)と同等で、MetaのQuest(15m×15m)よりも小さい。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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