多くのホテルに設置されているテレビは、そのホテルや地域の観光名所の広告を表示するものが多い。アプリやストリーミングサービスは使えず、見たい(あるいはあまり好きではない)映画や番組を視聴するには料金を払う必要がある。
Appleは6月初めに開催した年次開発者会議「Worldwide Developers Conference」(WWDC)で、この問題の解決策を発表した。それはホテル向け「AirPlay」で、QRコードを使ってホテルのテレビに「iPhone」や「iPad」を接続できるようにする機能だ。
ホテルのテレビにこれらのデバイスを接続すれば、テレビにストリーミングサービス、「YouTube」の動画、写真、音楽、プレゼンテーションなどを映し出せる。そして今回、LGエレクトロニクスが、ホテル向けのAirPlayに対応する商用テレビのラインアップを初めて開発した。
2023年中には一部のホテルでAirPlayに対応したLGの客室用テレビ「Pro:Centric SMART」が導入される計画だ。AirPlayにより、ホテルは人気のストリーミングサービスのライセンスを取得する必要がなくなり、サブスクリプションを契約しているユーザーはお気に入りのストリーミングサービスにアクセスできるようになる。
LGの幹部がプレスリリースで述べているように、同社の新たなホテル向けテレビは、Appleファンがこのテレビを設置しているホテルに宿泊しようとする動機になるかもしれない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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