YouTubeは、オーディエンスがどの言語を使っていようともコンテンツにアクセスできるようにしようと取り組んできた。直近では、2月に多言語音声のテストを開始し、クリエイターは11言語で動画の吹き替えができるようになった。
YouTubeは現在、吹き替えのニーズに応えるために人工知能(AI)に目を向けている。
The Vergeが報じたように、YouTubeはオンライン動画関連イベント「VidCon Anaheim 2023」で、実験的製品を手がけるGoogleの社内インキュベーターArea 120のAI吹き替えサービス「Aloud」を採用し、AIによる動画の吹き替えを可能にすると発表した。
Aloudのウェブサイトでは、吹き替えプロセスの仕組みが紹介されている。Aloudがまず動画の文字起こしをすると、クリエイターがそれをチェックして編集する。その後、アップロードできるように、Aloudが動画を翻訳して吹き替える。
サイトによると、吹き替えの作成に要する時間はわずか数分で、英語、スペイン語、ポルトガル語で利用可能だという。今のところ対応言語は限られているが、Googleは、近いうちにヒンディー語やインドネシア語などの言語をサポートする計画だと述べている。
Aloudはまだ一般提供されていないが、利用を希望するユーザーが登録できるウェイトリストがある。The Vergeによると、YouTubeは現在、大勢のクリエイターとこの機能をテスト中だという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」