「YouTube」のクリエイターは事前に商品を公開せずに、ライブ配信で商品を発表できるようになった。YouTubeのクリエイティブ技術チームが動画の中でこの新たな機能「Product Drops」を説明した。
クリエイターは現在、ライブ配信で発表する商品を、配信開始前にアップロードしておかなければならない。そのため、クリエイターが新商品の発表を準備するときに、配信前にその商品が視聴者の目に触れる可能性があった。
しかし、新しい方法では、新商品に関するすべての情報を、クリエイターが正式に発表するまで視聴者から隠しておくことができる。
クリエイターは、「YouTube Studio」内で商品発表のスケジュールを立てて、商品の配信日時を制御できる。したがって、クリエイターは商品発表を秘密にして、期待を盛り上げることが可能になる。
YouTubeによると、「Shopify」または「Google Merchant Center」に接続しているクリエイターは、「YouTube」の「ライブコントロールルーム」でProduct Dropsを設定できるという。
ホストが視聴者に向けて商品を披露し、実演しながら説明するEコマースの一種であるライブショッピングは、中国で絶大な人気を集めている。それは、テレビショッピングチャンネルであるQVCの人気が高まり、モバイルアプリを用意したようなものだといえる。
「TikTok」ユーザーなら、「TikTok LIVE」でウィッグや衣装を試着したり玩具や家庭用品を販売したりする人を見たことがあるかもしれない。それこそがまさに、ライブショッピングだ。しかし、米国のライブショッピングは少し違う。ユーザーは商品を購入するためにライブ配信を離れなければならないからだ。中国では、ライブショッピングアプリ内で購入できる。
TikTokは、ライブショッピング機能「TikTok Shop」を実験的に提供したが、TikTokそのものが米議員らの批判を受けていることで、この機能は縮小されている。したがってYouTubeは、米国発のアプリにはないシームレスなショッピング体験を構築することにより、高い人気を集めるライブショッピングを収益につなげたいと考えている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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