その一方で、THE ELECによる2022年11月の報道によると、サムスンは折りたたみスマートフォンをさらに普及させるために克服すべき課題として、Sペンの専用スロットを追加することを挙げたという。サムスンは実際、Galaxy Z Fold4でSペン用スロットを追加することを検討していたとされる。
Galaxy Z Fold5にSペンを格納できるようになれば、生産性デバイスとしての利便性が高まり、その製品がどのようなユーザーを対象にしているのかがより明確になるだろう。しかし、デバイスの薄型化を進めながら、それを実現するのは間違いなく困難だ。解決策としては、「Apple Pencil」が「iPad」本体にくっつくのと同じように、SペンをGalaxy Z Fold5本体に磁石で吸着できるようにするのも、ひとつの手かもしれない。
Galaxy Z Fold5の仕様には、「Galaxy S23」シリーズと共通する部分もあると思われる。Sam Mobileによると、Galaxy Z Fold5では、Galaxy S23 Ultraと同様、256GB、512GB、1TBのストレージオプションが用意される可能性があるという。
また、THE ELECによれば、Galaxy S23シリーズと同様、Qualcommの「Snapdragon 8 Gen 2」プロセッサーが搭載される可能性も高いという。最新のGalaxy S23シリーズに内蔵されている同プロセッサーは、サムスンが最適化を施したものを搭載している。したがって、次の折りたたみスマートフォンでも同じことをする可能性はある。
カメラについてのうわさはまだあまり聞いていないが、THE ELECによると、1200万画素の自撮りカメラとトリプルレンズの背面カメラ(5000万画素のメインカメラを含む)が搭載される可能性があるという。Galaxy Z Fold4も5000万画素のメインカメラを備えているので、それほど大きなアップグレードではないように思える。とはいえ、サムスン製デバイス向けに最適化された新しいSnapdragon 8 Gen 2プロセッサーが実際に搭載されるのであれば、Galaxy S23に施されたバックグラウンド画像処理の改善の一部がGalaxy Z Fold5にも引き継がれるかもしれない。
THE ELECの情報が正しければ、1200万画素の自撮りカメラも、Galaxy Z Fold4のカバー画面にある1000万画素の自撮りカメラからのアップグレードとなる。
全体として、Galaxy Z Fold5はGalaxy Z Fold4からの控えめなアップグレードになりそうだ。しかし、うわさが本当なら、画面の折り目や閉じたときの本体の厚みなど、折りたたみスマートフォンに伴ういくつかの見た目の妥協点の解決に向けた新たな一歩となるだろう。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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