サムスンのタブレット型折りたたみ製品は決して安くはない。下取りを利用しない場合、Galaxy Z Fold4の価格は1800ドル(日本では24万9700円)からとなっている。もちろん、初代のGalaxy Foldよりは低価格だが、それでも平均的なスマートフォンに比べると、かなり高額だ。Googleが先ごろ発表した「Google Pixel Fold」と同じ価格でもある(日本では25万3000円)。
Galaxy Z Fold5の価格についてのリークやうわさは、あまり入ってきていない。しかし、サムスンのプレジデント兼モバイルエクスペリエンス(MX)事業責任者であるTM Roh氏は、2022年8月の米CNETとのインタビューで、価格設定に頭を悩ませていることを認めている。
「これは間違いなく現在われわれが取り組んでいる課題であり、今後も取り組まなければならない課題だ」(同氏)
うわさが本当なら、Galaxy Z Fold5ではデザインがいくつか見直されるかもしれない。韓国のニュースサイトであるTHE ELECやETNews、多くのリーク情報を提供してきたIce Universe氏によると、Galaxy Z Fold5では新しいティアドロップ型のヒンジを採用する予定だという。これが本当なら、ティアドロップ型ヒンジをすでに採用している「OPPO Find N」と同様、折り目が目立たなくなり、本体を閉じたときの厚みも減るかもしれない。このタイプのヒンジだと、本体を隙間なく完全に閉じられるため、通常のスマートフォンとして使用する場合に、より洗練された感じがする。それが最大の利点だ。
Galaxy Z Fold4の最大の欠点の1つが、折りたたんだときにまだ分厚く感じられることであることを考えると、これは本当にありがたい改善点となるだろう。筆者の同僚のSareena Dayaram記者とEli Blumenthal記者が書いているように、折り目を隠すという点に関しても、OPPOや華為技術(ファーウェイ)などの競合他社の方が良い仕事をしている。そのため、この新しいヒンジが本当に採用されたら、サムスンはライバルに追いつけるかもしれない。
Galaxy Z Fold3以降、サムスンのブックスタイルの折りたたみ端末はSペンをサポートしているので、Galaxy Z Fold5もそれを踏襲する可能性が高そうだ。しかし、問題は、「Galaxy S23 Ultra」のように、Sペンをデバイス内に格納できるかどうかだ。
ETNewsは、Galaxy Z Fold5の本体にSペンを格納するスロットは搭載されない、としている。情報筋の話として同社が報じたところによると、ヒンジ構造が変更されたため、Sペンを格納するためのスペースが少なくなったという。
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