Volocopterは、フランスのパリで2024年7月から開催される「パリ2024夏季オリンピック(パリ五輪)」と、同年8月から開催される「2024年パリパラリンピック」の期間中、垂直離着陸可能な電動マルチコプター(eVTOL)による空中タクシーサービスを現地で一般提供すると発表した。
Volocopterは、人間の輸送が可能なマルチコプターで都市部向け空中タクシーサービス(Urban Air Mobility:UAM)提供を目指しているドイツ企業。以前から試験している2人乗りの「Volocopter 2X」や、都市部の短距離移動を想定した航続距離35kmほどの2人乗り機体「VoloCity」、4人乗りで100km以上飛べる「VoloConnect」のほか、荷物運搬用の「VoloDrone」を開発している。
2024年にパリで行う空中タクシーサービスは、空港運営事業などを手がけるGroupe ADPと共同で提供する。数機のVoloCityを使い、発着場を5カ所設け、シャルル・ド・ゴール空港とル・ブルジェ空港を結ぶルートなど3ルート運航する。同時に、ル・ブルジェ空港とパリのヘリポートを起点とする、遊覧飛行用の周回ルートも設定する。
今後、発着場を増やし、サービスエリアをパリ全域へ広げていく。
Volocopterは、日本でも大阪で公開試験飛行を実施する計画。さらに、日本航空(JAL)との提携を通じ、2025年開催予定の大阪・関西万博に合わせてeVTOLを飛ばすとしている。
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