Volocopterは、4人乗りの垂直離着陸可能な電動マルチコプター(eVTOL)「VoloConnect」について、初めての試験飛行を成功させた。
Volocopterは、人間の輸送が可能なマルチコプターで都市部向け空中タクシーサービス(Urban Air Mobility:UAM)提供を目指しているドイツ企業。以前から試験している2人乗りの「Volocopter 2X」や、都市部の短距離移動を想定した航続距離35kmほどの2人乗り機体「VoloCity」のほか、荷物運搬用の「VoloDrone」を開発している。
今回のVoloConnectは、4人乗りの固定翼eVTOL。航続距離は60マイル(約100km)以上あり、都市部と周辺の郊外とを結ぶことを想定している。推進力を生み出す2つのローターと、上昇用の6つのローターを備え、巡航速度は時速180km、最高速度は時速250km。
Volocopterは、2026年にVoloConnectの運用を始めたいとしている。また、VoloCityの商用サービス開始は2024年の予定。
日本でも、早ければ2023年に大阪で公開試験飛行を実施する計画がある。さらに、日本航空(JAL)との提携を通じ、2025年開催予定の大阪・関西万博に合わせてeVTOLを飛ばすとしている。
VoloConnectの試験飛行(出典:Volocopter/YouTube)
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