Appleは米国時間6月13日、「iPhone」または「iPad」と連携するアクセサリーデバイスの開発を可能にする特許を取得した。このアクセサリーによって、iPhoneを仮想現実(VR)または拡張現実(AR)ヘッドセットへ瞬時に変換できる可能性がある。
Appleは先頃開催した「Worldwide Developers Conference」(WWDC)で、多大な期待を集めていたハードウェアである「Apple Vision Pro」を発表した。しかし、Vision Proの3499ドル(約50万円)という価格は、多くの消費者を遠ざけるもので、Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏にさえも、平均的な消費者に手の届く価格だという確信はない。
同社は、Vision Proの廉価版に取り組んでいるとうわさされている。この廉価版は、Vision Proから3Dカメラやスピーカーを取り除いたものになる可能性があるが、それでも価格は3000ドル程度(約43万円)になる見込みで、手の届く価格とは程遠い。
Appleの新しい特許によると、「iPhone」や「iPad」をアクセサリーデバイス(調節可能なストラップ付きのヘッドバンド、またはケース)に構成されたレセプタクルに配置できるという。
特許では、アクセサリーデバイスと、iPhoneまたはiPadが通信してワイヤレス接続を確立し、機能を拡張するための検出メカニズムの使用について説明されている。これは同社が、iPhoneまたはiPadを使用するための新しい手段を検討していることを意味する。
アクセサリーデバイスの背景にある実際のメカニズムと、それがどのようにしてiPhoneやiPadと通信してVR体験を構築するのかは不明だ。
特許を取得したからといって、必ずしもその製品が今後開発されるとは限らない。だが、同社のエンジニアらが、iPhoneやiPadをVRヘッドセットに転換する方法を検討していることを証明するものではある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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