先週開催されたAppleの年次開発者会議「Worldwide Developer Conference(WWDC)」の基調講演では、ヘッドセットの「Vision Pro」が最も大きな注目を集め、Appleのエコシステムとの深い統合とゲーム分野への本格的な参入が約束された。Appleの発表から関心をそらそうとしたのか、MetaのMark Zuckerberg氏はその数日前、現在販売されている中で最も人気の高い仮想現実(VR)ヘッドセットの新世代モデル「Meta Quest 3」のティーザー動画をInstagramに投稿した。その投稿で詳しいことは明かされなかったが、Metaのよく知られた特徴である2つのことが約束された。Meta Quest 3が比較的低価格になること、そして、成長を続ける大規模なエコシステムでサポートされることだ。
もしVision ProとMeta Quest 3が店頭で並べて陳列されており、どちらか1つしか選べないとしたら、どちらを購入すべきだろうか。自分のニーズに応じて最善の決定を下せるように、これまでに分かっていることを以下で紹介していこう。
顔に装着するコンピューターに関しては、何よりも重要なことが3つある。まず、ヘッドセットは、可能な限り多様な人が快適に装着できるものでなければならない。次に、バッテリーは、ヘッドセットを装着している間、体験を十分に楽しめるだけの持続時間を備えていなければならない。最後に、全体的にスムーズな体験を提供できる性能を備えたプロセッサーを搭載していなければならない。
快適さは、他の何よりも断然重要だ。この点に関して、MetaはAppleよりもはるかに豊富な経験を有しており、多くのフィードバックを得てきた。Meta Quest 3の動画を見ると、3つのストラップを使用するデザインが採用されている。左右のストラップはヘッドセットを顔に固定する役割を果たし、上部のストラップは本体の重量を分散させる。上部のストラップは後頭部で2つに分岐しているので、後頭部を支えられるほか、必要に応じてポニーテールを保つことができる。パンケーキレンズのおかげで、Quest 3は、「Meta Quest 2」よりも薄型のデザインになっている。Metaは2022年10月に発売した「Meta Quest Pro」でパンケーキレンズを初めて採用したので、Quest 3の装着感は、実際に使用したことがなくても、ある程度見当が付く。コントローラーについても、同じことが言える。Metaのコントローラーは軽量で、人間工学を非常に重視していることでよく知られており、ゲーム中に剣やテニスラケットを持っているかのような錯覚を強めるサードパーティー製アクセサリーが多数提供されている。
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