アップルの「Vision Pro」とMetaの「Quest 3」、どちらを購入すべき? - (page 2)

Russell Holly (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2023年06月13日 07時30分

 Appleはこの特定の製品に関して、一般ユーザーからの何年分ものフィードバックは有していないかもしれないが、Appleのデザインチームの能力に疑問を呈する者はほとんどいないだろう。例えば、Appleのヘッドホン「AirPods Max」はほとんどのヘッドホンよりも重いものの、1日中着けていても十分快適だ。したがって、同社が、実世界とVR環境の度合いを調整する「Apple Watch」風のクラウン、メガネを必要とするユーザー向けのZEISS製矯正レンズ、頭部を支えるための、幅が広めの背面のパッドと接続された左右のストラップを含むデザインを披露したとき、Appleのデザインチームがしっかりと準備を進めてきたことは、すぐに分かった。

 AppleのVision Proヘッドセットは、ガラス製の前面とアルミニウム製のフレームによって、非常に薄型のデザインと本体全体の軽量化を実現している。その2つの要素を組み合わせることで、おそらく多くの人にとって非常に快適なヘッドセットになっているだろう。Vision Proにコントローラーはない。インターフェースには、アイトラッキングとハンドジェスチャーのみを利用するが、Vision Proのデモでは、ゲーム用に「PlayStation 5(PS5)」のワイヤレスコントローラーが使用されていた。

 どちらのヘッドセットも、バッテリー持続時間はまだ判明していない。Metaはこれまで、ヘッドセットの持続時間を数時間延ばすバッテリーアクセサリーを発売してきたが、Quest 2とQuest Proの予想バッテリー持続時間はいずれも2時間程度なので、Quest 3でも同程度になりそうな可能性が高い。

 Appleによると、現在のところ、Vision Proを外部バッテリーと接続した場合、バッテリーは最大2時間持続するという。今後、バッテリー持続時間を延ばすアクセサリーがAppleやサードパーティーから提供される可能性もある。現在、平均的なVRユーザーがヘッドセットを装着して過ごす時間は1時間程度だが、拡張現実(AR)機能を実現するMetaの新しいフルカラーカメラが登場したことや、Appleが「FaceTime」などのゲーム以外の機能に注力していることを考えると、この世代のヘッドセットでは、使用時間がもっと長くなるかもしれない。

 この2つのヘッドセットに内蔵されているプロセッサーについては、すでにかなり多くのことが判明している。Qualcommは数年前からMetaと協力し、バッテリー持続時間を犠牲にせずにパフォーマンスを向上させる試みに取り組んでいる。「Snapdragon XR2 Gen2」はQuest 3のグラフィック性能をQuest 2の2倍以上に高めるとうたわれている。

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