生成系人工知能(AI)は、物事の行われ方を活発に変えている。その1つが、オンライン広告だ。ますます多くの企業が、商業活動やマーケティング活動の目標に向けて生成AIを利用している。
例えば、Metaは生成AIツールを広告に追加し、MicrosoftはAIチャットボットを搭載した新しい「Bing」に広告を導入している。今度はGoogleが、それに仲間入りした。
AIはこれまでも常に「Google広告」で活用されてきたが、Googleは今回、生成AIの進歩を同プラットフォームに取り入れる。Google広告に会話型のエクスペリエンスを追加し、企業がキャンペーンをより迅速かつ効率的に世に出せるように支援する。
同社によると、企業はこのツールを使って、クリエイティブなプロジェクトをすぐに始めるためのアイデアをAIに求め、キーワード、広告の見出し、説明文、画像などのキャンペーン用アセットを生成させることができるという。
Googleは、ランディングページや広告のコンテンツを生成AIで使用する「自動作成アセット(ACA)」も強化した。ACAは、ユーザーが検索で入力した内容に基づいて、検索結果の見出しや説明文を作成して最適化できるようになる。
例えば、「乾燥敏感肌用スキンケア」という検索に対して、その企業のコンテンツや既存の広告を利用して、その検索により合致した新しい検索結果を生成できるという。この場合、広告の見出しは「乾燥した敏感肌をいたわる」といったものになる。
パーソナライズされた広告は、企業がより適切にオーディエンスにメッセージを届け、消費者がより簡単に欲しいものを見つけるのに役立つ可能性がある。ただし、ユーザーが求めるメッセージになるよう見出しを操作することは、その広告が実際にユーザーのニーズに応えるものなのか、それとも、そのように見せかけるだけのものなのかという問題も引き起こす。
Googleは、広告キャンペーン「Performance Max」に生成AIを導入し、企業によるカスタムアセットの作成を支援することも明らかにした。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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