ほとんどの家庭用タブレットは複数のユーザーで気軽に共有して使用されている、というのがGoogleの考えだ。それは間違いではない。iPadも家庭でそのような使い方をされているからだ。Pixel Tabletには、iPadと比べて明らかに有利な点がいくつかある。Androidでは複数のアカウントやゲストモードを使用する設定が、簡単にできるということだ。GoogleはAndroidで動作する自社のサービス群にAIを活用する戦略を立てており、最終的に、Pixel Tabletは家庭用デバイスでGoogleのサービスを日常的に使用する手段として、スマートフォン以上に最適なものになるかもしれない。
充電スピーカーホルダーも大きな利点だ。Googleは、ホルダーを別売りのアクセサリーにしてPixel Tabletの価格を下げるのではなく、同タブレットの価格を約500ドルにしてホルダーを同梱することを選択した。ホルダーを使用すると、音質が大幅に増強される。筆者も軽く使用してみたが、ホルダーのおかげで、映画や音楽がパンチのあるサウンドになった。本体をホルダーに接続すると、音声は即座にホルダーモードに切り替わる。ホルダーに接続されていないときは、タブレット本体で音声が再生される。ホルダーは「Google Cast」のレシーバーとしても機能し、別ユーザーのスマートフォンのコンテンツを再生することができる。ただし、Bluetoothスピーカーではないので、接続されたPixel Tabletの音声を再生することしかできない。なお、本体は背面の磁気ピンでホルダーと接続すると、充電することが可能だ。
こうしたスマートピンは、スマートキーボードなど、ほかのアクセサリーとの接続に使用できる可能性もあるが、現在のところ他のアクセサリーは発表されていない。キーボードはおろかタッチペンもないのは残念なことに思われる。特に「iOS」とAndroidの進化に伴って、タブレットは非常に優れた小型ノートPCの代替品となっている。手持ちのBluetoothキーボードをペアリングすることは可能だろうし、サードパーティーのアクセサリーも発売されるだろうが、Googleが純正のキーボードケースを販売しないのは意外だ。
Google純正の保護ケースは用意されている。金属製のキックスタンドを備えており、このケースを装着した状態で、Pixel Tabletを充電スピーカーホルダーに接続することも可能だ。また、Speckがサードパーティーのケース製造パートナーとして発表されたが、キーボードに関しては、まだ何の発表もない。
Pixel Tabletも、子ども向けのChromebookの良い代替品となる方法をまだ見つけられていない。Googleの「ChromeOS」は米国の公立学校で定番のOSとなっている。Pixel Tabletがすぐに使える完ぺきな小型Chromebookになれたら、素晴らしいことだ。「Chrome」をAndroidアプリとして起動することもできるが、それはChromebookを使うことと同じではない。
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