ROG Phone 7 Ultimateのカメラは、メインが50メガピクセル、超広角が13メガピクセル、マクロが5メガピクセルで、前面カメラには32メガピクセルセンサーが採用されている。ポートレートモードと夜間撮影モードがあり、動画は、背面のメインカメラで24fpsの8Kか、60fpsまたは30fpsの4Kで撮影できる。
写真の質は妥当なところだ。ニューヨークにある野球場のシティ・フィールド、あるいは公園のセントラルパークで行われた結婚式など、さまざまな環境で撮影してみたところ、まず満足できる性能だった。「Instagram」用に最高の1枚を撮影するスマートフォンにはならないだろうが、ほとんどの環境で、気軽に写真を撮るくらいなら十分に通用する。
全体的に、ROG Phone 7 Ultimateで撮った写真はややディテールに欠け、特に筆者の「iPhone 12 Pro Max」で撮った写真と比較すると差が顕著だった。セントラルパークで自分を撮影した下の写真をご覧いただきたい。背景の花のディテールを見ると、iPhoneの方がかなりクリアなのが分かるだろう。この2枚で、光の見え方もこれほど違うのは驚きだった。
ポートレートモードにすると、写りはわずかに良くなったが、背景にある花のボケが一定ではなかった。自撮り写真も同様にディテールに欠けていたが、前面カメラはビデオ通話には十分だ。ゲーミングスマートフォンとなると、写真と動画の撮影機能はどうしても二の次になるのだろう。
ROG Phone 7 Ultimateは、Androidゲームを最高のグラフィックス設定でプレイしつつ、いろいろとカスタマイズしたいモバイルゲーマー向けに設計されている。新しいSnapdragonチップやコントローラーオプションの採用、冷却システムのアップグレードなどによって、ゲーム体験がさらに向上した一方で、高いリフレッシュレートと高速性により、アプリの使用や読書など、ゲーム以外の用途にも利点が生まれている。
ほとんどの人は、Galaxy S23のように、カメラ性能がより高く、デザインもスリムなスマートフォンの方が満足できるだろう。Androidゲームにしても、その多くは一般的なスマートフォンで十分に楽しめる。
ゲーマーとして何よりもスペックを重視し、さまざまなカスタマイズ機能を望むということなら、ROG Phone 7 Ultimateはその要件を存分に満たしてくれる。競合製品である「REDMAGIC 8 Pro」シリーズはまだレビューしていないが、こちらは同じチップを採用していながら、価格は649ドル(日本では10万3800円)からと低く抑えられている。だが、ROG Phone 7 Ultimateはソフトウェア体験が非常に優れており、ゲーミングデバイスとスマートフォンとのバランスが絶妙だといえる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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