パナソニック ハウジングソリューションズは三菱商事と協業し、新たな宅配ボックスを4月21日から発売する。
新製品「e-COMBO LIGHT(イーコンボライト)」は、三菱商事が手がける「SMARIサービス(以降、スマリサービス)」に対応した宅配ボックスで、スマホを使って簡単に発送作業ができる。サイズ、色柄、希望小売価格は、ミドルサイズ(幅390mm×高さ590mm×奥行き473mm)は7色用意し、ブラックが9万8780円(税込)、ブラック色以外は10万9780円(税込)。
ラージサイズ(幅390mm×高さ790mm×奥行き473mm)は7色用意し、ブラックは10万9780円(税込)、ブラック色以外12万780円(税込)。
スマリサービスは、EC商品やレンタル商品の発送、返品、返却ができるサービスだ。関東、関西、中京地区のローソン店舗など全国約3000拠点にて展開するほか、提携事業者でも利用が可能。戸建て住宅における同サービス対応は初めて。
EC市場は規模拡大の一途をたどっており、ネット通販業者からの購入のほか、「返品発送」、さらにフリマアプリユーザーなどによる「出品発送」も増加傾向にある。そのため、荷物は「受け取り」だけではなく、「発送」についても注目されている。
三菱商事の食品流通・物流本部長の西村浩哉氏は、今回のスマリ宅配ボックス発送サービスが、コロナ禍に伴うECの浸透、環境型社会への実現、ドライバー不足などの物流危機といった新たな社会課題の解決に寄与することを期待していると話す。
今回の新製品発売に先がけ、両社は東京都世田谷区の戸建て住宅30世帯を対象に、自宅で発送・返品・返却が可能な宅配ボックスを設置することによる利便性向上を検証する実証実験を実施。
それによると、自宅からの発送では、発送所要時間が店舗発送と比較して平均22.5分から5.7分となり、75%の削減したという。子育て中の家庭では、「子供連れで荷物の発送に行くのは大変だったため、自宅発送は利便性がよい」という声があった。
さらに、自宅から発送ができることで、ECの利用、フリマアプリの利用といったサービスの利用について、72%以上が「頻度があがる」と答えたという。
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