サムスンは、折りたたみ式スマートフォンのグローバル市場で依然として支配的な地位にいるが、かつて華為技術(ファーウェイ)の傘下にいたHonorのような企業が、サムスンの市場シェアを少しずつ奪うかもしれない動きを見せ始めている。HonorはMWCで、最新の折りたたみ式スマートフォン「Magic Vs」をグローバルで発売することを発表した。同社が2022年12月に中国でMagic Vsを最初に披露して以来、熱狂的なファンは同スマートフォンの中国国外での発売を待ち望んでいた。
米ZDNETがレビューし、「総合的に最高の折りたたみ式スマートフォン」と評価したサムスンの「Galaxy Z Fold4」と同じように、HonorのMagic Vsもブックスタイルの折りたたみ式スマートフォンだ。つまり、小さい6.45インチスクリーンのスマートフォンとしても、より大きな7.9インチスクリーンのタブレットとしても使うことができる。この2つの画面サイズはどちらもGalaxy Z Fold4より大きいが、折りたたんだときの本体は目に見えて薄く、隙間もない。このフォームファクターは、ほこりや破片が内部の画面に付着して、画面を損傷するのを防ぐという点で、Galaxy Z Fold4よりも優れている。
最後に、Honorによると、Magic Vsはディスプレイのヒンジ構造が著しく劣化するまで、40万回の開閉に耐えられる強度を備えているという。参考までに、Galaxy Z Fold4は20万回の開閉に耐えられるとされている。
OPPOが前の折りたたみ式スマートフォン「Find N2」に続いて、新たに発表したFind N2 Flipによって、サムスンに再び勝負を挑んでいることが明白になった。今回のFind N2 Flipは、サムスンの「Galaxy Z Flip4」と真っ向から競合する。Galaxy Z Flip4はクラムシェル型の折りたたみ式スマートフォンの分野で、最も人気のある製品だ。
両者の最大の違いは、外側の画面にある。OPPOもサムスンも、素早い操作や片手での切り替え、適応型表示機能のために、外側のディスプレイを設計している。OPPOは、Find N2 FlipにGalaxy Z Flip4よりも大きい3.26インチのディスプレイ(Galaxy Z Flip4は1.9インチ)を搭載しているので、スマートフォンを操作するときに、より大きなスペースを利用できる。集合写真を撮るときのビューファインダーとしても、Galaxy Z Flip4より使いやすい(上の写真を参照)。
サムスンの折りたたみ式デバイスに対する不満で最も多いのは、折り目が目立つことだ。ガラスディスプレイを折りたたむことで、素材に目障りな筋ができてしまう。OPPOによると、Find N2 Flipでは、「Flexion Hinge」と呼ばれるヒンジ機構によって、この問題を解消しているという。Flexion Hingeとは、内側のディスプレイがより丸みを帯びた角度で折りたたまれるように、中央に雫型のヒンジを設けた機構のことで、折り目ができにくくなるというものだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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