サムスンによると、写真愛好家(センサーの高解像度に強い関心を持っている可能性が高い人々)は2億画素でRAW画像を撮影できるという。RAW画像はサイズが大きくなるが、一般的なJPEGやHEICの写真よりも高画質で、編集の柔軟性も高い。
ISOCELL HP2には、特に明るい部分と暗い部分の両方を含む高ダイナミックレンジの場面で、画質を向上させる機能がほかにも搭載されている。いくつか紹介しよう。
もうひとつ、ISOCELL HP2の新機能として、「Super QPD」という技術を利用して改良が施されたオートフォーカス機能もある。サムスンによると、この機能は、2×2のピクセルグループで水平方向と垂直方向の両方の位相差を検出し、薄暗いときでも、カメラが地平線や木の幹などのディテールを捉えられるように支援するという。
ISOCELL HP2の各ピクセルの幅は0.6ミクロン(1mの600万分の1)だ。これは、HP1の0.64ミクロンよりもわずかに小さい。つまり、HP2はHP1より若干小さい、11.3×8.4mmのイメージセンサーとなっている。参考までに、人間の髪の毛は直径75ミクロン程度だ。5000万画素の写真で使用される2×2アレイの場合、ピクセルの幅は1.2ミクロンに拡大する。4×4だと、2.4ミクロンだ。
「高解像度のイメージセンサーは今後、フラッグシップスマートフォンの標準機能になると考えている」とYim氏。「そのため、0.5ミクロン以下の高度なピクセル処理から、ピクセルのパフォーマンスやアルゴリズムまで、さまざまな取り組みを継続することが重要だと思う」
サイズが大きければ大きいほど、光を集めやすい。サムスンのピクセルサイズは、iPhone 14 Proのメインカメラセンサーとよく似ている。iPhone 14 Proは、1200万画素モードで2.44ミクロンのピクセルを使用し、4800万画素モードで1.22ミクロンのピクセルを使用する。
動画に関しても、ISOCELL HP2には多くの選択肢がある。センサーを5000万画素モードで使用すれば、8K動画を30fpsで撮影できる。4K動画は、120fpsで撮影可能だ(Smart-ISOを使用する場合は60fps)。1080p動画撮影時のフレームレートは、オートフォーカスを使用しない場合が480fps、使用する場合が240fpsとなる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境