最近の高級スマートフォンは、驚くほど高品質な動画を撮影できるが、そうした動画とともに録音される音声は、動画ほど高品質ではないことが多い。サムスンは、「Galaxy Buds2 Pro」のソフトウェアアップデートでそれを変えようとしている。イヤホンのマイクを利用して、360度オーディオ(ステレオ音声)の録音を可能にするのだ。
サムスンによると、「One UI 5.0」以降を搭載し、LE Audioに対応する「Galaxy」スマートフォンとペアリングすると、Galaxy Buds2 Proでこの機能が利用できるようになるという。「Galaxy Z Flip4」「Galaxy Z Fold4」、今後発売されるGalaxyスマートフォンなどがこれに該当する。
「360 Audio Recording」は、サムスンのGalaxyシリーズでLE Audioを活用する初めての機能だ。LE Audioは、オーディオ品質を向上させるほか、レイテンシー(遅延)とバッテリー寿命を改善するとされる新しいBluetoothオーディオ規格で、Galaxy Buds2 Proの左右のマイクが同時に拾う音声を組み合わせて、バイノーラル録音を可能にする。バイノーラル録音された音声は、没入感が増し、リアルだ、と同社は説明している。
360 Audio Recordingのアップデートに加えて、「Galaxy Watch5」「Galaxy Watch4」シリーズ向けのソフトウェアがアップデートされ、「カメラコントローラー」アプリにズーム機能が追加される。このアップデートにより、「ウォッチフェイスをピンチするか、回転ベゼルを回すだけ」でスマホのカメラズームをリモート操作できるようになるという。
360 Audio Recording機能は現地時間1月12日から、Galaxy Buds2 ProとZ Flip4およびZ Fold4向けに展開されている。アップデートされたカメラコントローラーの機能は2月2日から、Galaxy Watch5、「Watch5 Pro」、Watch4、「Watch4 Classic」で利用できるようになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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