サムスンは、折りたたみ、折り曲げ、スライドできる、未来の携帯端末を構想している。これは、同社がCESで発信する予定のメッセージである。同社は、スライドと折りたたみが可能な「Flex Hybrid」を含む、複数の新しいディスプレイコンセプトをCESで披露する予定だ。
新しいコンセプトモデルは、スライドと折りたたみができるデザインにより、画面サイズを10.5インチと12.4インチの間で切り替えられる。画面の左側が折りたたみでき、右側はスライドできる。画面サイズを引き延ばすと、アスペクト比が4:3から16:10に変化する。Flex Hybridは、コンセプトモデルにすぎないが、折りたたみ式スマートフォンとタブレットの次なる進化の可能性を、サムスンが探っている様子がうかがえる。
同社は、現地時間1月3日のプレスリリースで概要を説明した新しいディスプレイコンセプトについて、その技術をCESで披露する計画だ。Flex Hybridは、複数のモックアップのうちの1つにすぎない。この他にも、2022年9月に先行披露された17インチのスライド可能なディスプレイや、自動運転車をターゲットとしたデジタルコックピットのコンセプトが披露される予定だ。
このようなコンセプトは、必ずしも実際の製品につながるとは限らないが、Flex Hybridは、サムスンの現在の製品戦略に最も合致しているように感じられる。折りたたみスマートフォンは、広範なスマートフォン市場のごく一部を占めるにすぎないが、「Galaxy Z Fold」と「Galaxy Z Flip」は、同社の携帯端末ラインナップの中でその立ち位置を確立してきた。同社は、折りたたみスマートフォン市場に早期に参入したことで、市場シェアの面では優位に立っており、Omdiaによると、折りたたみスマートフォン市場の88%以上のシェアを占めているという。
同社モバイルエクスペリエンス事業部の責任者であるTM Roh氏は、2022年8月のインタビューで、Z FoldとZ Flipの次の製品について、既に検討していることをほのめかしていた。Flex Hybridのような新しいコンセプトの発表は、その主張を裏付けている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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