ヤフーは12月21日、同社が提供するiOS/Android版の「Yahoo! MAP」において、バスのルート検索結果画面にバスの接近や遅延、混雑度を表示する機能を追加したと発表した。
Yahoo! MAPは、あらゆる場面をスムーズに移動できるよう、車や公共交通機関、飛行機などの手段で利用できる機能を拡充し、移動をサポートしているという。
バスの移動に関しては、ユーザーから機能拡充に対する期待の声が多く、バスの位置や名称、出発時間などの詳細を地図上で確認できる機能、バスの乗り方(前のり、後のり)や降り方(前おり、後おり)、運賃の支払い方法の表示などに関する機能を提供。多くのユーザーから好評としている。
今回提供を開始する機能は、公共交通オープンデータセンターが公開しているデータなどを活用。乗車予定のバスがバス停までどのくらい接近しているかを確認できる「接近情報」、定刻通りに該当のバス停に到着するかを確認できる「遅延情報」、同社基準で車内の混雑度を5段階で表示する「混雑情報」という、3種類のバスのリアルタイム情報を提供する。
接近情報では、Yahoo! MAPからバス経路を検索し、ルート検索を開くと「運行開始前」「乗車バス停へ向け走行中」「2つ前のバス停」「1つ前のバス停」「乗車バス停を出発済」などの情報を表示する。東京都の西武バス、都営バス、神奈川県の横浜市営バス、富山県内の路線バス、福井県の敦賀市コミュニティバス、岡山県の宇野バス、両備バスで対応する。
遅延情報は、ルート詳細画面で、バスの平常運転時は「ほぼ定刻」、遅延が発生している際は「約○分遅れ」と表示する機能。遅延の際にバスの到着時刻を反映して画面に表示するほか、ルート詳細画面の地図上のバスのりば、おりばにも遅延情報を反映して表示するという。東京都の都営バス、神奈川県の横浜市営バス、富山県内の路線バス、福井県の敦賀市コミュニティバス、岡山県の宇野バス、両備バスで対応する。
混雑情報は、同社が定める混雑基準で、車内の混雑度を5段階(「ゆったり座れる」「座れる」「立てば乗車可能」「混雑している」「ほぼ満員」)で表示する。東京都の西武バスと神奈川県の横浜市営バスで対応する。
いずれも、対応エリアや事業者は随時拡大する予定。このほか、一部のバス路線において、ルート検索の地図上に通過するバス停の位置を表示するようになる。また、スマートフォンのGPS機能をオンにすると、位置情報を取得し、乗車バスがどのあたりを走行しているか確認できるという。
加えて、「Yahoo!乗換案内」では、2019年7月から「接近情報」と「遅延情報」を提供しているが、「混雑情報」の提供も開始するという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」