Amazon.comは、米国で7月から電気自動車(EV)による配達を本格的に実施してきたが、これまでに配達した荷物の個数が累計500万個を超えたと発表した。
この配達用EVは、Amazon.comが資金提供しているEVスタートアップのRivianとともに共同開発したもの。配達する人の負担を軽減するため、配達ルートのナビゲーション、ドアの自動ロックと解除、バックゲートの自動オープンといった機能を備える。先進運転支援システム(ADAS)も搭載し、安全性にも配慮したという。
現在、数百台規模で導入し、ボルティモア、シカゴ、ダラス、カンザスシティー、ナッシュビル、フェニックス、サンディエゴ、シアトル、セントルイスなどで運用中。
計画通り導入を拡大しており、2022年のクリスマス時期には米国の100都市以上で、1000台超を配達に使う。新たに導入する主な都市は、オースティン、ボストン、デンバー、ヒューストン、インディアナポリス、ラスベガス、マディソン、ニューアーク、ニューヨーク、オークランド、ピッツバーグ、ポートランド、プロボ、ソルトレークシティー。
Amazon.comは、2040年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする目標「Climate Pledge」を掲げている。この目標達成を目指し、2030年までに米国で使用している10万台の配達用バンをすべてEV化する計画。
さらに、欧州でも荷物配送網の電動化と脱炭素化を推進するため、今後5年間で10億ユーロ(約1468億円)投資する計画も発表した。なお、ロンドンやミュンヘン、パリといった都市部では、20カ所以上のマイクロモビリティ配達拠点を設け、電動カーゴバイクや徒歩での配達にも取り組んでいる。
Rivian製配達用EVバンの紹介ビデオ(出典:Amazon.com/YouTube)
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