Microsoftは、Appleの「App Store」やGoogleの「Google Play」に対抗する、「Xbox」用のモバイルストアを構築していることを、英競争・市場庁(CMA)への提出文書で明らかにした。これについては、The Vergeがいち早く報じていた。CMAは、Microsoftによる687億ドル(約10兆円)でのActivision Blizzard買収計画を調査している。Microsoftはこの買収が新たな「Xbox Mobile Platform」の構築に役立つとしている。
この買収に関する二次調査をするというCMAの決定に対し、Microsoftは、よく知られたゲームが含まれていることを知れば、ゲーマーが同社のXboxモバイルストアを試す可能性は高くなると主張した。
「Activision Blizzardの既存のゲーマーコミュニティーを基盤として、Xboxは、『Xbox Store』をモバイルに拡大し、新たなXbox Mobile Platformにゲーマーを引き込むことを目指す。しかし、携帯端末上でGoogle PlayストアやApp Storeから消費者を引き離すには、消費者行動の大きな変化が必要になる」と同社は述べた。
Activision Blizzardが提供する人気ゲームには「Call of Duty」「World of Warcraft」「オーバーウォッチ」などがある。これらはMicrosoftが求める大きな変化を起こすのに最適だ。同社はモバイル向けの人気ゲーム「Call of Duty Mobile」や「Candy Crush Saga」も提供している。
英国以外に、欧州委員会も10月に入り、この買収について競合企業の意見を募り、それが不公平な優位性をもたらす可能性について尋ねている。Microsoftは8月、この買収に対する懸念をかわそうと、ニュージーランドの規制当局にActivision Blizzardは「必須の」ゲームは一切開発していないと述べていた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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