Meta Platformsは、米国時間10月11日に開催した年次仮想現実(VR)カンファレンス「Meta Connect」で、VRデバイス「Meta Quest Pro」を発表した。この中でMicrosoftが、Meta Questデバイスで「Mesh for Teams」を利用可能にすることを併せて発表した。2021年11月に発表されたMesh for Teamsは、コラボレーションプラットフォーム「Teams」の機能の1つであり、「Microsoft Mesh」プラットフォームの複合現実(MR)機能と、Teamsの会議、チャット、文書の共同編集といった生産性ツールを結びつけるものだ。
Microsoftは、Mesh for Teamsのユーザー向けに没入感のある空間を構築するとともに、Teamsのユーザーが常時カメラをオンにしていなくても利用できるアバターを構築してきた。その目標は、Mesh for Teamsをスマートフォン、ノートPC、MRヘッドセットで利用できるようにすることだ。MicrosoftとMetaはこの日、TeamsのアバターとMetaのアバターがTeams内で連携できるよう取り組んでいるほか、Teamsの会議がMetaの「Horizon Workrooms」環境内で「近いうちに」行えるようになると述べた。
Microsoftはまた、Meta Questデバイスで「Microsoft 365」アプリを利用可能にし、VR内で「Word」「Excel」「PowerPoint」「Outlook」「SharePoint」を操作できるようにすると発表した。MicrosoftのクラウドPCサービスWindows 365がMeta Questデバイスでも利用できるようになれば、ユーザーは自分用にパーソナライズしたアプリやコンテンツ、設定を使用して独自の「Windows 365 Cloud PC」をVRデバイスにストリーミングできるようになる。
Microsoftはさらに、デバイス管理サービス「Intune」とクラウドベースの認証サービス「Azure Active Directory」がMeta Quest Proと「Meta Quest 2」をサポートする計画を発表した。そうすることでIT管理者は、これらのデバイスをMetaの「Quest for Business」サブスクリプションで使うために支給できるとしている。つまり、これらのVRデバイスについて、現在職場で使われているデバイスと同様にセキュリティ保護と管理が可能になるということだ。
両社はまた、「Xbox Cloud Gaming」をMeta Questストアで提供し、ゲーマーがXbox向けゲームをMeta Questプラットフォームにストリーミングできるようにする「方法を探っている」と述べた。
Microsoftはさらに、Meta Questとの連携に関する発表の中で、今もMRプラットフォーム「HoloLens」に取り組んでいることに言及し、「当社のMRデバイスのロードマップを引き続き進化させていることは喜ばしい」と述べた。HoloLensの生みの親であるAlex Kipman氏は6月に退職を発表している。報道によると、Microsoftは次期ヘッドセット「HoloLens 3」の計画を破棄し、企業と消費者の両方のMR空間に向けて進むべき道を見定めようとしているという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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