UPDATE ソーシャルメディア大手のMetaは、Facebookから社名を変更して1年が経過した今も、メタバースに大きく賭けている。
「次のコンピューティングプラットフォームは、これまでに存在したどのプラットフォームよりもさらにソーシャルでさらに人間的になる可能性があると確信している」と、Metaの最高経営責任者(CEO)を務めるMark Zuckerberg氏は米国時間10月11日、同社のカンファレンス「Meta Connect」の基調講演で述べた。
メタバースには、人々が働き、遊び、交流することのできる仮想空間が含まれるが、Zuckerberg氏は、この未来的な構想が実現するまでの道のりはまだ長いとも明言した。
Metaはこのカンファレンスに先立ち、ハイエンドの仮想現実(VR)ヘッドセットの発売を予告しており、今回ついに、この製品のさらに詳しい情報を明らかにした。
同社によると、Meta Quest Proというこのデバイスは、「堅牢な複合現実体験を実現する高解像度センサー、鮮明で明瞭な視界を実現する液晶ディスプレイ、まったく新しい流線形のデザイン、アイトラッキングと『Natural Facial Expressions』によってVR内のアバターに装着者をより自然に反映する機能」などを備えるという。
「Meta Quest 2」よりもさらにハイエンドで、価格もQuest 2よりも高い。Quest 2は399ドル(日本では5万9400円)からとなっているが、Quest Proは1499ドル(日本では22万6800円)で、10月25日に発売予定だ。この価格には、ヘッドセット、コントローラー、スタイラスペン先、部分遮光ブロッカー、充電器などが含まれている。
予約注文の受付は一部の国で11日から始まっている。
Metaは、人々にゲームプレイ以外でもVRを利用してもらいたい考えだ。
同社は、ユーザーが同僚とともに集まることのできるバーチャル会議室「Horizon Workrooms」にさらなる機能を追加することを明らかにした。例えば、2023年にはビデオ会議サービス「Zoom」を介してHorizon Workroomsに参加できるようになるという。
Metaは、より多くの人々にVRを仕事に利用してもらうことを目指して、Microsoftとも提携している。ビデオ会議ツール「Teams」などのMicrosoft製品が、「Windows 365」で提供されている一連のツールとともに、Quest ProやQuest 2に対応することになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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