Elon Musk氏がまたしても、Twitter買収に対する考えを変えたようだ。
Musk氏の弁護士を務めるMike Ringler氏は米国時間10月3日、Twitterに書簡を送付し、Musk氏が1株あたり54.20ドル(約7780円)という当初提案した金額で同社の買収を進める意向であることを伝えた。Musk氏はこれまで、440億ドル(約6兆3000億円)での同社買収を撤回しようとし、それに対してTwitterは7月、買収の履行を求めて同氏を提訴していた。今回の予期せぬ動きは、TwitterとMusk氏の間の法的争いが解決に近づいていることを示唆している可能性がある。買収履行の条件には、デラウェア州衡平法裁判所で10月17日に開始する予定の5日間の審理の即時停止が挙げられている。
Twitterの広報を担当するBrenden Lee氏は、Musk氏の弁護士からの書簡を同社が受け取ったことを明らかにした。「当社の意向は、1株あたり54.20ドルで買収が完了することだ」とLee氏は声明の中で述べた。Ringler氏にコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
今回の提案について最初に報じたBloombergは、Musk氏の弁護団は、審理前の裁定から訴訟の行方が思わしくないことを察知したと報じている。The Washington Postは、両社間の交渉をよく知る人物の話として、TwitterはMusk氏の提案を検討中で、少なくともあと1日は、行動を起こさないつもりだと報じた。Musk氏はこれまでに何度も態度を変えてきたので、Twitterは同氏に対する不信感を募らせている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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