NT公演の会場である武蔵野の森総合スポーツプラザは、リアルでのファーストライブが行われた場所であり、TVアニメ化(第1期)が発表された思い出の地。そこにメンバーも増えて、TVアニメをフィーチャーするライブとして戻ってきた形となった。
ライブの流れはCDCS公演を踏襲しており、本編の途中までは同じ構成で進行。矢野さんによる注意事項のアナウンスを経て「Colorful Dreams! Colorful Smiles!」からライブが開始。矢野さんによるメンバーコールを経てTVアニメ2期の映像を織り交ぜながら、法元さんによるランジュのソロ曲「Eutopia」、QU4RTZの「ENJOY IT!」、DiverDivaの「Eternal Light」、A・ZU・NAの「Infinity!Our wings!!」、小泉さんによる栞子のソロ曲「EMOTION」、矢野さんのピアノ演奏から始まる「TOKIMEKI Runners(TVアニメ挿入歌Ver.)」、内田さんによるミアのソロ曲「stars we chase」、「Love U my friends(TVアニメ挿入歌Ver.)」と歌い進めていく。5thライブとして4日目で最終日ということもあってか、より躍動し高いパフォーマンスを披露するステージとなっていた。ちなみに、内田さんは「stars we chase」の振り付けについて、終盤の挨拶のなかで、ランジュの「Eutopia」の振り付けを取り入れていたことを明かす一幕もあった。
CDCS公演以上に賑やかで盛り上がりを見せていた自己紹介とコール&レスポンスを経てライブが再開。TVアニメ第2期終盤のシーンや、第13話でのファーストライブで、メンバーたちがパフォーマンスしているシーンを映し出す。そして12人が制服姿の新衣装で登場し、矢野さんもアリーナ後方に登場。アニメシーンの再現をしつつ「Future Parade」の披露に。NT公演では矢野さんがトロッコに乗り込み、会場に集まった“あなた”(※スクスタにおけるプレーヤー、ニジガクのファンのこと)とともにブレードを持って応援。続けて小さな花束を手にしながらの「夢が僕らの太陽さ」も披露した。
ここで幕間映像が上映。侑がライブの魅力を語り、栞子、ミア、ランジュがみんなのライブが見たいと要望したところで再開。9人のソロ曲ステージが展開された。ここで披露されたのはTVアニメ第1期の挿入歌のショートバージョンで、田中さんによる璃奈の「ツナガルコネクト」を皮切りに、鬼頭さんによる彼方の「Butterfly」、楠木さんによるせつ菜の「DIVE!」、前田さんによるしずくの「Solitude Rain」、村上さんによる愛の「サイコーハート」、指出さんによるエマの「La Bella Patria」、久保田さんによる果林の「VIVID WORLD」、相良さんによるかすみの「Poppin' Up!」、大西さんによる歩夢の「Dream with You」と歌い繋ぎ、それぞれスクールアイドルとしての個性を表すステージを展開。その後にR3BIRTHの3人が登場し、呼びかけを行うなどトークで盛り上げつつ、12人での「Love U my friends」で、本編に一区切りを付けた。
アンコールは、学ラン風衣装での「繚乱!ビクトリーロード」でさらなる盛り上げを図ったあと、トロッコに乗り込んで「トワイライト」を会場内をめぐりながら、“あなた”に向かって歌声を届けていた。その後幕間として、「TOKIMEKI Runners」発売記念イベント ODAIBA TOKIMEKI ステージから、直近の5thライブCDCS公演までをまとめた映像が上映。ステージのみならず舞台裏や練習風景も織り交ぜた、キャスト陣によるこれまでの軌跡といえる内容となっていた。
このあとで披露されたのが、スクスタのストーリー41章挿入歌「永遠の一瞬」。白を基調としてメンバーカラーがあしらわれた新衣装をまとって登場し、スクスタのライブMVの映像が流れるなかで、手をつないだりゆっくり手を振ったりしながら歌声を響かせていた。さらに「Hurray Hurray(12人Ver.)」として、CDCS公演では9人で歌った「Hurray Hurray」を12人で旗を振りながら歌唱。終盤には矢野さんがステージ上段に姿を見せ、ひとり大きな旗を手にして応援するかのように振っていた。
ステージに13人が揃ったところで各種情報の告知が行われ、なかでもTVアニメ「にじよん あにめーしょん」制作決定には、大きな拍手が沸き上がっていた。
それぞれライブの感想を語るなかでは、ファーストライブの会場で13人で立てたことや、4日間ひとりとして欠けることなく駆け抜けられたこと、そして“あなた”からの応援に対して感謝のメッセージを、それぞれが笑顔や涙ぐみながら送っていた。
矢野さんは、侑がスクスタの“あなた”から生まれた存在であることに触れつつ、初期の9人がTVアニメの決定まで頑張ってくれたことや、ファンである“あなた”の応援のおかげでニジガクが13人に増えたこと、そして侑にあわせてくれたのはみんなのおかげと、感謝とお礼の言葉を伝えていた。楠木さんは身体の事情から、この5thライブにおいては違った立ち位置でのパフォーマンスを行っていたのだが、自身としてはせつ菜を体現する立場として、その見せ方を避けたかったと話しつつも、みんなでステージに立つことの楽しさ、特にこの日だけステージに立ったという「TOKIMEKI Runners(TVアニメ挿入歌Ver.)」で、横を見たときにみんなの顔があることの安心感や幸せな気持ちなど、抱えてた気持ちを吐露するように話すところではキャストも客席も静かに聞き入っていた。また大西さんは「TVアニメ1期、2期を経て、ひとつひとつみんなと夢を叶えてきました。これからも虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は、ずっと“あなた”と一緒にいるので、これからも、たくさん夢を見て輝いていきましょうね」とメッセージを送っていた。
アンコール最後の曲は「TOKIMEKI Runners(12人Ver.)」。ニジガク始まりの曲である「TOKIMEKI Runners」を、色とりどりのブレードが場内で振られるなか、12人がステージに立って高らかに歌い、最後は矢野さんも姿を見せ一緒に盛り上がっていた。最後の挨拶も終えて終演かと思いきや、鳴りやまない拍手に応えて再登場。ダブルアンコールとなる「Future Parade」を、ステージのさまざまな場所から客席に向かって手を振ったりしながら賑やかに歌い、4日間に渡ったライブを締めくくった。
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