CNET Japanの編集記者が気になる話題などを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にエンターテインメント領域を取材している佐藤が担当。今回は2月26日と27日の2日間、大阪府にある京セラドーム大阪にて行われた「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」をテーマにしたライブイベント「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 4th Live! ~Love the Life We Live~」における、27日のDay.2公演の模様をお届けする。
ラブライブ!は、「みんなで叶える物語」をキーワードとして、オールメディアで展開しているスクールアイドルプロジェクト。そのシリーズのひとつとして、2017年から「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」が始動。スマートフォン向けゲームアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」(スクスタ)やTVアニメなどで物語を展開している。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(ニジガク)は、東京・お台場にある虹ヶ咲学園にある同好会のひとつで、この同好会に所属するメンバーがソロ活動をコンセプトとして、時にライバルとして、時に仲間として日々活動を行っている姿が描かれている。
メンバーの声を担当するキャストが、同名のスクールアイドルグループとしてステージに立ち、ライブイベントを行うのもシリーズ恒例。ニジガクにおいても、2019年12月の単独ライブ初開催を皮切りに展開。2021年5月の3rdライブではベルーナドーム(旧メットライフドーム)で開催し、初めてのドームライブが実現。4thライブは2度目のドームライブとなり、関西圏での単独ライブはこれが初開催となる。
今回のライブは、最新の4thアルバム「L!L!L!(Love the Life We Live)」収録楽曲を中心としたもの。詳細は後述するが、スクスタのストーリー展開にあわせた楽曲となっており、今まで以上にバラエティに富んだソロ曲が披露された。
公演は新型コロナウイルス感染対策ならびに、音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインに沿う形での有観客開催となり、客席から発声をともなう声援は控えることとなっていた。そのため、コール&レスポンスやメンバーからの問いかけ、曲中の盛り上げやパフォーマンスには、拍手を送ったりコンサートライトを振る形で応えていた。あわせて、公演の模様はオンラインでの有料生配信も実施。Twitterでも視聴者の投稿で盛り上がりを見せていた。
出演したのは、大西亜玖璃さん(上原歩夢役)、相良茉優さん(中須かすみ役)、前田佳織里さん(桜坂しずく役)、久保田未夢さん(朝香果林役)、村上奈津実さん(宮下 愛役)、鬼頭明里さん(近江彼方役)、楠木ともりさん(優木せつ菜役)、指出毬亜さん(エマ・ヴェルデ役)、田中ちえ美さん(天王寺璃奈役)、小泉萌香さん(三船栞子役)、内田 秀さん(ミア・テイラー役)、法元明菜さん(鐘 嵐珠(ショウ・ランジュ)役)。スクスタの展開でミアとランジュがニジガクに加入し、それにあわせて内田さんと法元さんが参加するようになってから、12人での単独フルライブは初めてとなる。
会場はメインステージからYの字のような形で花道が作られ、中央のセンターステージのほか、分岐した先端となる場所にもミニステージが設置。オープニングでは、メンバーの紹介映像にあわせてひとりずつメインステージに姿を見せるなか、内田さんと法元さんは離れたミニステージから登場。センターステージで2人が合流し、そしてメインステージに向かうという、ミアとランジュが仲間として新たに加わったことを示すような演出により、大きな拍手に包まれていた。
そんな盛り上がった雰囲気での1曲目は、4thアルバムの表題曲で、ライブタイトルの言葉も含まれている「L!L!L!(Love the Life We Live)」。4thアルバムのジャケットや、ライブキービジュアルでメンバーが着用している衣装に身を包み、3つの「L」が形作られるフォーメンションから歌い始める。スクスタにおける同曲のライブMVをバックに、ラブライブ!シリーズのライブステージにおける特徴でもあるシンクロパフォーマンスを展開し、ライブの幕開けとなった。
自己紹介とお馴染みとなったコールアンドレスポンスでは、コンサートライトを振ったり拍手をして盛り上がるなか、この公演日が小泉さんの誕生日ということもあって、お祝いの言葉と拍手が贈られる一幕も。
メンバーたちが12人のライブに向けて意気込む幕間映像を経て、ソロ曲やグループ内ユニットの曲を披露するというパートに。ソロ曲については、スクスタにおいてニジガクのメンバーが「校内フィルムフェスティバル」で、各部活動が制作した映像作品のプロモーション活動を手伝うという展開があり、その映像作品のオープニング主題歌やテーマソングなどをイメージするような楽曲となっている。
あくまで作品にあわせた楽曲となるため、メンバーのイメージとは真逆と言えるものから、さらに魅力を引き立たせるような楽曲まで用意。衣装についても、“あなた”(※スクスタにおけるプレーヤー、ニジガクのファンのこと)による投票企画によって決定したものを、この場で初披露するものとなっていた。なお、ミアとランジュの楽曲と衣装については、これとは別のストーリー背景に基づいた曲ならびに、その楽曲専用となる新衣装での披露となった。
その1番手となったのは、小泉さんによる栞子のソロ曲「コンセントレイト!」。栞子の魅力を映し出す生徒会のPR動画をイメージした楽曲で、これまでの栞子の曲は思いの強さを表現するものとなっていたが、それらとは一転したアップテンポでポップな楽曲。生徒に扮したダンサーも登場するなど賑やかなステージとなり、まっすぐ系スクールアイドル栞子の明るさと可愛らしさが垣間見えるものとなっていた。
続いては相良さんによる、かすみのソロ曲「TO BE YOURSELF」。かすみが手伝うのは魔法少女研究部となっており、冒頭ではスクスタのなかでもかすみが練習していた呪文詠唱を行い、スモークのなかから魔法使い風の衣装をまとった相良さんが登場。譲れないものがあることを示したり前に進む勇気を表す、戦う魔法少女作品がイメージできそうな楽曲を歌い、最後は決めポーズと挨拶とともに、スモークに包まれて消えるように去るという演出も。小悪魔系スクールアイドルかすみのかわいらしさとともに、カッコよさも見せるものとなっていた。
鬼頭さんが歌ったのは、彼方のソロ曲「Silent Blaze」。漫画研究部による“くノ一”が活躍する熱血バトルものをイメージした楽曲となっており、これまでのゆったりとしたテンポや幻想的な楽曲とは異なる、疾走感あふれるものに。彼方のイメージカラーであるすみれ色の系統で、くノ一のイメージにも繋がる紫を基調とした衣装をまとって、鬼頭さんが紫の花吹雪が舞うなかで歌声を響かせる。マイペース系スクールアイドル彼方が覚醒したかのような、カッコいいくノ一の姿を表現していた。
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