本田技研工業(ホンダ)は、ライドシェアサービス向けに開発している自動運転対応の電気自動車(EV)「Cruise Origin(クルーズ・オリジン)」について、日本仕様の量産モデルを試作し、テスト走行を実施中だ。Cruise Originによる自動運転モビリティサービスを、2020年代半ばから東京都心部で提供したいとしている。
Cruise Originは、ホンダとGeneral Motors(GM)、GM傘下のCruiseが共同開発している車両。自動運転モビリティサービスの専用車で、レベル4相当の自動運転技術に対応し、人間の介在なしに自動走行が可能。
ハンドルやペダル、ルームミラーなど運転操作に必要な装備を搭載していないため、車内の空間が広く、一般的な乗用車と同程度の大きさでありながら、6人がゆったり乗車できるという。左右両側に設けた両開きスライドドア、低床プラットフォームにより、乗降しやすいそうだ。
日本仕様Cruise Originの試作車は、米国でテストコース試験走行や衝突試験などを行っている。今後、GM製「Bolt EV」ベースの試験車両やCruise Originを使い、東京でも実証実験を実施する考え。
なお、GMはアラブ首長国連邦(UAE)のドバイでCruise Originによる自動運転配車サービスを提供する計画。また、米国でもサービス提供に向けた取り組みを実施中。
Cruise Originの紹介ビデオ(出典:ホンダ/YouTube)
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