Appleは、9月7日に製品発表イベントを開催すると発表した。この日にうわさされている「iPhone 14」シリーズを発表する可能性は非常に高い。このデバイスの発売が9月中旬、おそらく9月16日になるといううわさもある。もちろんこれは、まだ正式な発表ではない。
正式発表があるまでは、うわさや予測が絶えない。現行の「iPhone 13」からどう変わるのか。カメラはどのくらい改善されるだろうか。iPhone 13より価格は高くなるか。いよいよノッチレス「iPhone」が誕生するのだろうかーー。そこでAppleの2022年のフラグシップデバイスについて、これまでのうわさを整理してみた。
最も大きなうわさは、何年もディスプレイ上部に存在し続けている、ノッチについてのものだ。2017年に「iPhone X」で初めて採用したノッチを、Appleは今回ついに廃止するかもしれない。ただし、廃止されるとしてもハイエンドの「Pro」モデルのみのようだ。Appleのアナリストとして知られるMing-Chi Kuo氏によると、Proモデルの前面カメラはノッチではなく小さなパンチホールになるという。パンチホールとは、「Galaxy S22 Ultra」や「Galaxy Z Flip4」などのサムスン製品にみられるような、前面カメラを小さな点状に配置したディスプレイことだ。
一方、ディスプレイアナリストのRoss Young氏は、「iPhone 14 Pro」と「Pro Max」には2つのパンチホールが搭載されると予想している。1つは前面カメラ用で、もう1つは楕円形でFace ID用だ。現行モデルでは、ノッチにFace IDを機能させるためのコンポーネントが組み込まれている。つまり、ノッチのないiPhoneを実現するには、Face IDの技術を小型化する必要がありそうだ。パンチホールが1つになるか2つになるかはさておき、iPhone 14シリーズでは5年ぶりにノッチのないモデルが登場するといううわさだ。
Appleはここ数年、背面カメラに大きな変更を加えてきたが、前面カメラは見過ごされてきた。今年はいよいよ変化があるかもしれない。ノッチがパンチホールに変われば前面カメラの見た目は変わるだろう。だが、それだけでなく、カメラシステム自体の機能的なアップグレードがあるかもしれないといううわさだ。
アナリストのKuo氏は4月のツイートで、iPhone 14シリーズの前面カメラは開口部が大きくなる(F値1.9)ことで、夜間の撮影時の画質が向上し、オートフォーカスも改善されると予想した。そうなれば、前面カメラについては、2019年以来最大のアップグレードということになる。
(1/2)
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) April 19, 2022
The front camera of four new iPhone 14 models in 2H22 would likely upgrade to AF (autofocus) & about f/1.9 aperture (vs. iPhone 13's FF (fixed-focus) and f/2.2).
「iOS 16」プレビューで紹介された主な新機能の1つは、ロック画面の大幅な刷新だ。秋にリリース予定のiOS 16のロック画面には、天気、アクティビティの進行状況、バッテリー残量、カレンダーなど、より多くの情報が表示されるようになる。こうした機能は常時表示モードと相性が良さそうだ。AppleがiPhone 14にこの機能を追加するのは理にかなっている。
9to5Macは6月の記事で、「iPhone 13 Pro」で常時表示ディスプレイをテストするためのものとみられるエンジニア向けのバックライト管理ツールと隠しフラグのリファレンスを発見したと報じた。常時表示ディスプレイは、既に多くのAndroidスマートフォンと「Apple Watch」で採用されている。ちなみに常時表示ディスプレイでは、現行のロック画面のようにディスプレイ全体を明るくするのではなく、画面の一部のみを表示することで電力の消費を抑える。
AppleはiPhone 12からiPhone 13では価格を据え置いたが、Wedbush SecuritiesのアナリストDan Ives氏は、iPhone 14 Proが100ドル(約1万3000円)高くなると予想している。現在、iPhone 13 Proは999ドル(日本では14万4800円)から、「iPhone 13 Pro Max」は1099ドル(日本では15万9800円)からだ。
この予測は、iPhone 14シリーズの平均販売価格が上昇するというKuo氏の最近の予想によって裏付けられた。マクロ経済環境も価格上昇を示している。インフレは続いており、Appleは中国でのサプライチェーン問題に対処し続けている。いずれも、事業コストを押し上げる要因だ。
「iPhone 12」、13シリーズでは、基本モデルのディスプレイを6.1インチ、Pro Maxを6.7インチで展開してきた。Nikkei Asian Reviewの記事によると、iPhone 14シリーズでもこのディスプレイサイズを踏襲するが、5.4インチのMiniは展開しないという。このうわさは、9to5Macの3月の記事によって裏付けられる。MacRumorsは、「iPhone 12 Mini」の販売が低迷しているため、Appleが2022年にMiniモデルを廃止しても不思議はないとしている。
iPhoneのディスプレイサイズはこれまでと変わらないとみられているが、Twitterでリーク情報を投稿するShrimpAppleProがシェアしたCADレンダリング画像によると、Pro Maxのベゼルは従来モデルよりも20%細くなるという。これは、画面が少し広くなることを意味する。ただし、ShrimpAppleProには予測が的中した実績があまりないため、うのみにしない方がよさそうだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」