「Apple Watch」は、電話をかけたり、テキストメッセージを受信したり、A地点からB地点までの経路案内をしたりする機能を備えるだけでなく、人の命を救うこともある。Appleが搭載した健康と安全に関連するさまざまな機能により、Apple Watchを使って、いくつかの方法でユーザー自身や他の人を守ることができる。筆者がそれを知っているのは、自分で実際に体験したからだ。
筆者は1型糖尿病を患っており、血糖値を測定する持続血糖モニターを装着している。血糖値が危険な水準まで低下すると、気を失ったり、糖尿病性昏睡状態に陥ったりする可能性がある。幸い、筆者の血糖モニターはApple Watchに接続されており、手遅れになる前に通知を送信する。この機能により、筆者は数カ月前に命を救われた。
筆者は、血糖値が危険な水準まで低下していることを知らせるApple Watchの警告で目を覚ました。急いで冷蔵庫を開け、オレンジジュースを手に取り、飲んだ後で気を失った。数分後、血糖値が正常な状態に戻り、筆者は目を覚ました。これまでの人生で最も恐ろしい瞬間の1つだったが、Apple Watchのアラートのおかげで、手遅れになる前に低血糖に対処することができた。
血糖値の警告の他にも、Apple Watchは人々の安全を守るさまざまな機能を備えている。そうした命を救う機能をいくつか紹介しよう。
Apple Watchは、装着者が激しく転倒したことを検出する機能を備えている。この機能は、速度を検出する加速度計と、地球の重力を検出するジャイロスコープの2つのツールを利用する。これらのセンサーが連携して、激しい転倒が起きたことをApple Watchに知らせ、緊急通報サービスに連絡するかどうかを尋ねるメッセージを文字盤に表示する。
装着者が動いていることを検出した場合、Apple Watchは自動的に通報することはせずに、装着者がアラートに応答するのを待つ。装着者が約1分間動いていないことを検出した場合は、自動的に緊急通報サービスに連絡する。また、装着者の位置情報を含むメッセージを緊急連絡先に送信し、Apple Watchが装着者の激しい転倒を検出して、緊急通報サービスに連絡したことを知らせる。緊急連絡先は、「iPhone」で設定された「メディカルID」から取得する。
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