「Galaxy Watch5/Pro」レビュー--Proのスポーツ関連機能や大型バッテリーは魅力的 - (page 3)

Lexy Savvides (CNET News) 翻訳校正: 編集部2022年09月02日 07時30分

睡眠トラッキングは改善の余地あり

 睡眠トラッキング機能の出来は、これまでにテストしたウェアラブル製品の中では中程度だ。丸一週間、睡眠を記録してみたが、睡眠ステージの検出は良好で、総睡眠時間も正確だった。謎だったのは、睡眠スコアを判定する仕組みだ。(疲れがたまっていたせいで)睡眠時間が9時間、10時間に及んだ日でさえ、70点台後半より高い睡眠スコアが出ることはまれだった。ある晩は、すべての項目が目標値に達していたにもかかわらず、100点満点中61点という悲惨な結果となった。夜中に少しでも目が覚めた時間があると、スコアに大きく響くようだ。

 テスト中は比較目的で「Fitbit Charge5」も装着していたが、同じ夜の睡眠スコアはほぼ90点台だった。睡眠スコアの算定方法はウェアラブル端末によって異なり、各メーカーが独自の方法を採用しているが、よく眠れた実感があるにもかかわらず、低いスコアが表示されるとがっかりしてしまう。

 Galaxy Watch5には、Galaxy Watch4とよく似た睡眠コーチング機能も搭載されている。1週間分の睡眠を記録した上で簡単な質問に答えると、睡眠の改善方法をコーチングしてくれる。睡眠のタイプに応じて、動物をモチーフにした「睡眠シンボル」も割り当てられる。私のシンボルは「動じないライオン」だった。ちなみにFitbitの判定では「カメ」だ。マイペースながら、睡眠は確保できているということだろう。

 血中酸素濃度センサーについても、他の計測機器の数値とのずれが見られた。パルスオキシメーターや他のウェアラブル端末と比べると、特に夜間は低めの数値が出る傾向があるようだ。基本モデルでもProモデルでも、血中酸素濃度の最低値が80~87%と表示されることがあったが、これは睡眠時無呼吸症候群などを示唆する非常に低い数値だ。他のウェアラブル端末で、これほど低い値が出たことはない。Fitbit Charge5やOuraリングで同じ夜の睡眠を測定した結果を見ても、このような数値はなかった。なお、ほとんどの血中酸素濃度センサーは医学的な認可を受けていないため、測定値は参考程度にとどめ、必ず医療機関を受診して適切な指導を受けよう。

それでも(今のところは)最高のAndroidスマートウォッチ

 Galaxy Watch5は、標準的なスマートウォッチとフィットネスウォッチの間を埋める、魅力的な製品だ。しかし先進的な機能を搭載している分、バッテリーに負荷がかかっている。そのため長時間のワークアウトなどで酷使すると、思わぬ頻度で充電を求められることになるだろう。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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