MetaによるVRフィットネス企業買収、米FTCが阻止を検討

Corinne Reichert (CNET News) 翻訳校正: 編集部2022年07月28日 10時56分

 米連邦取引委員会(FTC)は米国時間7月27日、「Facebook」を運営するMetaによるWithin Unlimitedの買収を阻止することを検討していることを明らかにした。Withinは、仮想現実(VR)フィットネスアプリ「Supernatural」の開発元だ。

Metaのロゴとさまざまな顔文字
提供:Sarah Tew/CNET

 「Metaと(最高経営責任者[CEO]のMark)Zuckerberg氏は、VRの価値をユーザーに示すフィットネス専用アプリを不法に買収するというこの試みによって、MetaのVR帝国を拡大しようとしている」と、FTCは発表の中で述べた。

 Metaは2021年10月にWithinの買収を発表した。Supernaturalアプリとサブスクリプションサービスは、「Apple Watch」と連携してワークアウト中の心拍数を測定するという、「Apple Fitness+」によく似た機能を提供している。Supernaturalは、インストラクターのビデオアバターが、モーショントラッキング付きのワークアウトルーチン(ボクシングが最近追加された)に組み合わされていて、Metaのヒット作であるフィットネスVR音楽ゲーム「Beat Saber」の強化版のようにも感じることがある。MetaはBeat Saberの開発元を2019年に買収した。

 Metaは27日、Within買収に関するFTCの見解に反論した。

 「オンラインおよびコネクテッドのフィットネスほど、多くの企業が参入して成長著しい動的な市場に、この買収が反競争的な結果をもたらすのではないかという考え方には、まったく信ぴょう性がない」と、Metaの広報担当者は電子メールでコメントし、「当社によるWithin買収が、ユーザー、開発者、そしてVR市場に利益をもたらすと確信している」とした。

 FTCが27日に申し立て書を提出した後、連邦裁判所が買収を進めてよいかどうかの最終判断を下す予定だ。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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