Microsoftのビデオゲーム機「Xbox」で、人気コミュニケーションツール「Discord」の音声チャットが利用できるようになる。この機能は米国時間7月20日、パブリックベータテストとしてXbox Insider向けに提供が開始された。年内に、より広い範囲に提供予定だ。
Microsoftの今回の動きは、自社のビデオゲーム機をより広範なゲーマーにとって魅力的なものにするための最新の手段といえる。Xboxの「Series S」と「Series X」は、2020年の発売以来1500万台以上が販売されたと報じられているが、Microsoftはハードウェアの販売だけにとどまらず、サブスクリプションサービスにまで大きく取り組みを拡大している。
同社の取り組みの中で特に高い人気を誇るのが、「Xbox Game Pass Ultimate」だ。月額14.99ドル(日本では1100円)のこのサブスクリプションサービスでは、世界構築ゲーム「Minecraft」や広大な宇宙戦争ゲーム「Halo Infinite」など、同社のヒット作品を含む、100を超えるゲームをプレイできる。Microsoftは、680億ドル(約9兆4000億円)以上の大規模買収で傘下に入れる見込みのゲームメーカーActivision Blizzardなどを通じて、サービスを引き続き拡大する計画を明らかにしている。
Microsoftは2021年に、Discordを100億ドル(約1兆3800億円)で買収しようとしていると報じられていたが、両社の交渉は決裂したようだ。2015年に提供開始されたDiscordは、ユーチューバー、ストリーマー、ポッドキャスター、ハッカーを含めて、ゲーム業界で特に人気のアプリに成長している。同社は以前、登録ユーザー数が2億5000万人を超えたとしていた。それらのユーザーには、ソニーのビデオゲーム機「PlayStation」を使うゲーマーも含まれる。Discordは2021年、ソニーと同様の方法で連携している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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