ロンドンを拠点とするハードウェアスタートアップのNothingは日本時間7月13日未明、同社初のスマートフォン「Nothing Phone (1)」の詳細を発表した。日本でも8月に発売予定で、希望小売価格は256GBストレージモデルが税込6万9800円となる。
Nothing Phone (1)は、「余計なものは省き、本質を追求する」というコンセプトのもとで開発された。機能や外観が似通っている最近のスマートフォンに一石を投じ、ひと目でNothingブランドとわかるデザインを追求したという。
特徴は、背面に配置された800個以上のLEDによる「Glyph Interface」だ。このLEDは着信相手や通知の内容によってさまざまなパータンに発光する。つまり、マナーモードでもLEDの発光さえ見てどんな通知か把握できる。加えて、カメラ撮影時には、柔らかなリングライトとしても利用できる。
プロセッサはクアルコムの「Snapdragon 778G+」を採用する。同SoCはTSMCの6nmプロセス製造のため熱効率に優れているという。ディスプレイは6.55インチの有機ELで、解像度は2400 x 1080ドット。HDR10+表示にも対応する。リフレッシュレートは120Hzとなる。
RAMはグローバル仕様では8GBまたは12GBのLPDDR5。ストレージは120GBまたは256GBのUFS 3.1を搭載する。
カメラは広角と超広角のデュアルレンズ構成で、いずれも5000万画素。広角カメラはソニー IMX766センサーを採用し、絞り値はF1.99。センサーサイズは1/1.56インチで、光学式と電子式の手ブレ補正に両対応する。超広角カメラはSmasung JN1センサーを採用し、画角114度の撮影が可能。被写体に4cmまで近づけるマクロ撮影にも対応する。
バッテリー容量は4500mAh。33WのUSB-PD急速充電に対応し、30分でバッテリー容量を0%から50%まで充電できる。最大15WのQiワイヤレス充電にも対応する。
NothingはNFT事業にも注力しており、Nothing Phone (1)ではNFTアート機能を搭載する。NFTアートを収集している場合、同機能を利用して、作品を5種類のサイズで飾ったり、ホーム画面から価格を追跡できる。
OSはAndroid 12をベースにカスタマイズしたNothing OSを搭載する。プリインストールアプリを厳選することで、高速でスムーズな使い心地を追求したという。
本体サイズは高さ159.2mm、幅75.8 mm、厚さ8.3 mm、重量は193.5g。カラーはホワイトとブラックの2色展開となる。なお、防水防塵等級はIP53、おサイフケータイ(FeliCa)には対応しない。SIMカードはデュアルSIM(nanoSIM)に対応している。
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