セーフィーは7月4日、同社のウエアラブルカメラ「Safie Pocket2(セーフィーポケットツー)」が、大和ライフネクストのマンションのリモート工事監理業務に導入されたと発表した。
Safie Pocket2は、バッテリーと通信機能(SIM)を内蔵し、電源を入れるだけでその場の映像を送信できるウエアラブルカメラ。遠隔地のPCやスマートフォンで、現場の映像をリアルタイムで共有しながら、双方向の通話ができる。
映像は会話も含めて自動で録画されるため、作業の振り返りや作業エビデンスとしての活用、管理組合への報告や若手社員の教育ツールとしても有効。現場従事者が身に着けての移動撮影に加え、アタッチメントによる定点カメラとしての設置も可能だ。
大和ライフネクストでは、管理組合の立場から大規模修繕工事の実施会社の品質・仕上がり・工程チェックなどの業務を行っており、工事監理担当者が週に1回程度現場へ訪問し、施工会社と進捗の確認や検査業務を実施している。
今回、Safie Pocket2を導入した中部・東海エリアのマンションは、ゴンドラを使用する特別仕様の工事で、施工会社および工事監理会社に高い技術力を求められたが、工事監理を担当する大和ライフネクストの事務所は、首都圏・関西エリアにあり、現地訪問に高額な移動費が発生する。
そのため、通常週に1回の現地への訪問を、2週間に1回に変更。隔週で施工会社の現場代理人がウエアラブルカメラを装着し、工事監理業務を一部遠隔化事務所から現場を確認する仕様に変更することで、遠隔地による値上げを行わずに、工事監理の提案が可能となった。
セーフィーでは、遠隔で指示ができるSafie Pocket2について、今後は大規模修繕工事のリモート監理業務だけでなく、管理員や清掃員も含めた日常管理への応用、およびウエラブルカメラの新機能拡充も検討するとしている。
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