クラウド録画サービス「Safie」を展開するセーフィーは10月21日、店舗マネジメントツール「はたLuck」を展開するナレッジ・マーチャントワークスと協業し、「リモートマネジメントサービス」の提供を開始した。
今回のリモートマネジメントサービスは、クラウドカメラを利用し、遠隔でのリアルタイム指示が可能になるというもの。現場への指示回数が増やせることにより、業務効率化だけでなく、人材能力開発やモチベーションの向上が期待できるとしている。
セーフィーによると、昨今のWithコロナの環境下で、多くの小売・飲食・サービス業では、感染予防や販売管理費の削減を目的に、SV(スーパーバイザー)の臨店業務が制限される傾向にあり、店舗経営では、リモートマネジメントのニーズが急速に高まっているという。
こうした状況を受け、スーパーマーケットのオオゼキ協力のもと、クラウドカメラの画像を活用した、リモートマネジメントに関する実証実験を実施。その結果、一定の効果を得たことから、はたLuckとSafieを連携した、リモートマネジメントサービスの本格提供を開始することとなった。
実験では、スーパーの複数店舗で、生鮮3品の売り場にそれぞれ固定クラウドカメラを設置し、売り場全体を24時間撮影。SVは、各店舗の売り場の画像をアプリや管理画面で確認し、売り場への指示や情報交換ができるようにした。
実験の結果、売り場の状況をSVがタイムリーに把握することで、よりきめ細やかなマネジメントが可能となった。また、複数店舗を同時に可視化し、指示回数を増やすことで、販売機会の最大化が可能になったという。
将来的には、はたLuckの管理画面を通じて、クラウドカメラで収集した複数店舗の画像を、本部にて比較、分析できるようにする。さらに、各店舗が売り場において指示を実行できているかの可視化や、リアルタイム指示機能の実装、顔認証技術を応用したリピート顧客への接客対応等の開発も予定している。
Safieは、カメラとインターネットをつなぐだけで、いつでもどこでも映像を確認できるクラウド録画サービス。一方、はたLuckは、小売、飲食、サービス業に特化した、店舗に勤務する店長、およびシフトワーカー向けに開発した店舗マネジメントツールだ。
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