初代iPhoneの発表以来、筆者は同スマートフォンに関する記事を多数執筆し、新しいモデルを紹介したり、ユーザーがアップグレードしたくなるようなデザインをAppleが提供し続けられるのかどうかを考察したり、iPhoneによって、CorningやAT&TといったAppleのパートナーが変わったことを解説したりしてきた。そこで、iPhoneに関する筆者のお気に入りのエピソードの1つを紹介したいと思う。それは、「Mosaic」と「Netscape」でウェブブラウジングを開拓し、現在はシリコンバレー有数のベンチャーキャピタリストの1人であるMarc Andreessen氏が教えてくれたエピソードだ。
Andreessen氏は2012年、筆者に対して、「2006年の秋、私は妻のLauraを伴って、Steveと彼の聡明で素敵な妻のLaureneと一緒に夕食に出かけた」と語った。
「シリコンバレーの爽やかな夜に、パロアルトのカリフォルニアアベニューにあるレストランの外に座ってテーブルが空くのを待っていると、SteveがジーンズのポケットからiPhoneのプロトタイプを取り出して、『君に見せたいものがある』と言った。そして、その新しいデバイスの機能をひととおり見せてくれた」
「『うわあ』や『すごい』など、驚きの声をひとしきり上げた後、私はあえて自分の意見を述べた。BlackBerryのファンだったので、『Steve、物理キーボードがないことが問題になるとは思わないのか。人々は画面に直接入力することを本当に受け入れてくれるのか』と尋ねた」
「彼はあの鋭い視線で私を直視し、 『すぐに慣れるだろう』と言った」
そして、実際にそのとおりになった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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