「iPhone 13」と「iPhone 13 Pro」は、その総合的なパフォーマンスとカメラ性能から、2022年に購入可能なスマートフォンの最高峰の1つと位置づけられている。しかし下半期には、さらに高いスペックと機能を備えた端末が現れるかもしれない。うわさによると、デザインと(自撮りカメラのアップグレードを含む)カメラ周りを強化した「iPhone 14」と「iPhone 14 Pro」が登場するとみられているからだ。
次期iPhoneの登場は秋以降とみられるが、早めに私のウィッシュリストを公開しておこうと思う。そうすればAppleは私のアイデアを取り入れてくれる、はずだ。
では、私がiPhone 14に期待するものを以下に順不同で挙げていく。
ノッチと決別する時が来た。フロントカメラや、一瞥でロックを解除するための各種スキャナーの格納場所として、ノッチが一定の役割を果たしてきたことは否定しない。iPhone 13では、ノッチは若干小さくはなったが、画面の相当部分を奪っていることに変わりはなかった。新しいソリューションが必要だ。iPhoneの画面をもっと輝かせるために。
例えば、ディスプレイの下にカメラを隠すという手がある。「アンダーディスプレイカメラ」は、すでにZTEやVivoのスマートフォンで実現されているが、技術的にはまだまだ発展途上だ。また、OPPOの一部のスマートフォンは、ふだんは隠れているが必要な時だけ端末の上部から飛び出す、奇妙なポップアップ式カメラを搭載している。
小さなパンチホール程度なら妥協しよう。iPhoneの前面をすべてディスプレイとして使えるなら、カメラ用の小さな穴がいくつか空いていても、それほど邪魔にはなるまい。
カメラを画面の下に隠すなら、指紋認証用のスキャナーも画面の下に隠してしまおう。AppleのFace IDは、少なくともパンデミックが起こるまでは、おおむねうまく機能していた。コロナ危機以前と比べれば、人前でマスクを付けることは当たり前になったが、3月に「iOS 15.4」がリリースされるまでは「Apple Watch」とペアリングしない限り、顔認証によるロック解除はうまく機能しなかった。現在はiOSのアップデートにより、マスクをしたままでもiPhoneのロックを解除できるようになったが、それでもAppleは指紋スキャンを復活させるべきだ。
画面内スキャンは今や珍しいものではない。例えば、OnePlusのリーズナブルなスマートフォンも、画面内に指紋認証用スキャナーを搭載している。この見えないスキャナーは、旧モデルでは背面や側面に物理的に設置されていたスキャナーとほぼ同じように機能している。この技術を採用することは後退ではない。他の多くのことと同様に、これまでとは違う解決策が求められているのだ。
iPhone 13 Proのカメラは素晴らしい。昼間はもちろん、真夜中でも鮮明な写真を撮影できる。スマートフォンのカメラとしては最高の部類に入るが、私は写真家だ。この程度では満足しない。
私が特にAppleに求めたいのはズームの強化だ。確かにiPhone 13 Proでは3倍ズームが可能になったが、サムスンの「Galaxy S22 Ultra」が実現した驚異の10倍ズームには及ばない。ズームレンズは面白い構図を見つけ、広角レンズでは見逃しがちな細部に迫ることのできる最高のツールだ。Googleの新型スマートフォン「Pixel 6 Pro」のズームは4倍だが、それでも望遠写真の可能性は格段に広がった
しかしカメラに関して言えば、私が常に求めているのは全体的な質の向上だ。iPhone 14ではイメージセンサーも強化してほしい。ソニーの「Xperia Pro I」に搭載されている1インチセンサーカメラもいいが、贅沢を言うならAPS-Cセンサーやフルサイズセンサーがほしい。センサーは大きければ大きいほど、全体的な画質が向上する。スマートフォンのカメラが進化すれば、カメラを持ち歩く必要性は減っていく。
iPhone 14のカメラで事足りるから、もうデジタル一眼レフカメラは売ってしまおう――そう思える日が来るかもしれない。
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