コミュニケーションツール「LINE WORKS」を提供するワークスモバイルジャパンは6月16日、全国の企業に勤める20代~50代の会社員を対象にした意識調査「昭和的働き方に関する意識調査」の結果を公表した。2018年に前回調査を実施しており、今回(2022年)の調査は2回目となる。
今回の調査では、自分が勤める会社や働き方について、39.4%の会社員が「昭和的な会社だと感じる」と回答した。前回調査では、54.6%が「昭和的な会社だと感じる」と回答しており、4年間で15.3%減少している。
その他の項目では、「イマドキな会社だと感じる」が28.8%(2018年調査:19.6%)、「どちらでもない」が31.9%(2018年調査:25.8%)となった。
昭和的な会社だと感じると回答した人を年代別に比較すると、20代が36.1%、30代が47.7%、40代が41.1%、50代が32.6%となった。
昭和的なイメージの働き方について聞いたところ、「休暇が取りづらい(有給、病欠、産休、介護など)」が50.3%で最も多く、次いで「働く時間が長い」45.1%、「会社の飲み会には参加が必須」40.7%という結果となった。2018年調査における3位「残業が評価される」と4位「会社の飲み会は必ず参加しなければならない」の回答順位が入れ替わったほか、「上司が退社するまで会社にいなければならない雰囲気がある」に代えて「社内の飲み会が多い」が5位に入った。
また、2018年調査と比較し、昭和的なイメージの働き方として回答率が高まった項目は、1位「FAXが多い」10.7%増(2018年調査:21.5%)、2位「社内の飲み会が多い」7.0%増(2022年調査:39.1%)、3位「電話が多い」6.2%増(2022年調査:29.4%)となった。
イマドキなイメージの働き方に関しては、「休暇が取りやすい(有給、病欠、産休、介護など)」が47.6%で最も多く、次いで「働く場所がフレキシブルに変えられる(テレワーク、リモートワークなど)」46.0%、「仕事が終わればすぐに帰ってもよい雰囲気がある」38.9%となり、2018年調査から1位を除いた上位項目の順位が変動したという。
また、2018年調査と比較し、イマドキなイメージの働き方として回答率が高まった項目は、1位「働く場所がフレキシブルに変えられる(テレワーク、リモートワークなど)」9.8%増(2018年調査:36.2%)、2位「電話が少ない」7.7%増(2022年調査:19.2%)、3位「朝礼がない」6.0%増(2022年調査:25.4%)となった。
「昭和的な働き方」の良い点を聞いたところ、「年功序列で昇進・昇給できる」が37.8%で最も多く、次いで「残業代が稼ぎやすい」30.5%、「会社以外に仕事を持ち帰らない」28.0%という結果になった。
また、同様に「イマドキな働き方」の良い点を聞いたところ、「リモートワーク、テレワークができる」が56.5%で最も多く、次いで「IT利活用が進んでいる」48.5%、「仕事が終わればすぐに帰る雰囲気がある」47.1%という結果になった。
また、それぞれの働き方の悪い点を聞いたところ、昭和的な働き方では、回答が多い順に「慢性的に残業がある」48.5%、「IT利活用が進んでいない」48.1%、「業務の進め方が非効率的」43.5%となった。
「イマドキな働き方」では、回答が多い順に「対面でのコミュニケーションが少ない」37.0%、「社内の人間関係が希薄」34.5%、「成果が出なければ昇進、昇給できない」28.3%と続いた。
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