「基本的には、コンテンツをこれらの場所にドラッグ&ドロップするだけでいい。プログラムでコンテンツを作成して、スパイダーマンを屋根から飛び降りさせたり、特定の建物にドラゴンを着地させたりすることも可能だ」。Pan氏はSnapの都市規模のARグリッドについて、そう述べている。
現在のところ、大規模なマップのきめ細かさは完璧ではないこともあるが、今後、モバイル通信速度が向上すれば、使用感は改善されていく、とPan氏は考えている。「通信帯域が拡大していけば、利用できるモデルの範囲を広げることが可能になる。将来的には、例えばエンパイアステートビルから2km離れた場所に立っていても、同ビルのメッシュの高品質版を利用できるようになる。それよりもはるかに遠く離れた場所からでも可能になるだろう。しかし、今日の帯域幅では、おそらくまだ不可能だ」
拡張され、深化したレンズ機能は、常時オンのARスマートグラスの存在理由を作り出そうと試みるSnapの使命の1つだ。レンズ機能を通して配信されるリアルタイムの情報マップは、1つの明確なソリューションであり、Snapが大きな進化を想像している分野であるように思える。「将来、文字通り何十億もの人が、世界に向けられたカメラを搭載したARスマートグラスを装着するようになれば、数秒以内にマップを更新することが可能になるだろう」(Pan氏)
Snapが新たに発表した自撮り用ドローンは必ずしもAR用デバイスではないが、レンズ機能が顔にエフェクトをかけるのと同じように、自撮りコンテンツにエフェクトをかけることができる。これは、ARスマートグラスではできないことの1つであり、AR分野におけるSnapの別の目標も指し示している。人々とその環境をキャプチャーする方法を見つけることだ。
「今日、人々がスマートフォンで何をしているのかを見ると、そのARの用途の多くは、自撮りだ」、とPan氏は語る。「スマートグラスでは、自分自身が見えないので、自撮りカメラの代わりにはならない。自分自身を撮影するには、カメラが搭載されたスマートフォンか、自分の周りにカメラがなければならない。Pixyはその素晴らしい例だ。Pixyは自律的に飛行して、さまざまな視点から撮影できるので、将来的には、都市のマッピングなどに利用できるだろう。データの提供にも役立つ面白いツールになる可能性がある」
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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