中国で新型コロナウイルスの感染が再び拡大する中、影響の大きい上海や昆山などの地域でロックダウンが続いている。Reutersの記事によると、部品供給業者の拠点がこれらの地域にあるため、「iPhone」に数百万台単位で大規模な商品不足が生じる可能性があるという。
上海は、ロックダウンが始まってから現時点で約3週間が経過している。ロックダウンが2カ月以上続き、Appleが別の拠点に生産を移すことができなければ、出荷の遅れが600万~1000万台のiPhone不足につながる恐れがあるとアナリストらはReutersに語った。
中国のロックダウンは、AppleのサプライヤーPegatronに影響している。同社は上海と昆山に、「iPhone 13」「iPhone SE」のほか、旧モデルのiPhoneを製造する施設を構えている。Appleは、iPhone生産の一部をロックダウンの影響が小さい深センなどの都市に移すことを検討するかもしれないが、物流の問題で生産不足を埋め合わせることができる台数は限られる可能性がある。深センでも3月に一時ロックダウンが実施された。このロックダウンで、iPhoneをはじめとするApple製品を製造する鴻海科技集団(Foxconn)は操業を一時停止した。その後、部分的に生産を再開している。
Reutersによると、ロックダウンの影響は、AppleだけでなくDellやLenovoのノートPCの生産にも及ぶ可能性がある。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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