パナソニックは、2021年度の「省エネエネルギーセンター会長賞」を受賞した「広島中町ビル」を公開した。ビルにおける省エネ取り組みのあゆみと2021年に実施した改修などについて説明した。
広島中町ビルは、広島県広島市に位置するオフィスビル。1996年に竣工し、地下2階、地上7階建てで、現在約300名が勤務している。築約25年が経過した建物ながら、LED照明や照明制御システムの導入などにより、省エネを実現していることが特徴だ。
1996年の竣工時から、高効率機器とガス・電気のベストミックスを意識した熱源機器を導入した省エネビルとして新築されており、2004年に導入したBEMS(Building Energy Management System)を活用し、省エネ活動を推進。2009年度からは、余力の出た電力設備に合わせた空調熱源のオール電化へと改修している。
2020年からは、感染症対策や働き方の変化などを受け、ニューノーマル時代への対応を目指した実証実験としての改修も実施。エネルギー使用量を2020年度は2008年度比49%減まで削減することを実現している。
今後は、省エネの活動を継続させていくため、エネルギー使用量の前年比1%削減を継続するほか、運用改善をすすめるため電力計測器の更新を進めていくとのこと。これまでの省エネ実績を踏まえ、変圧器の更新も検討しているという。
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