「アイマス シンデレラガールズ」10周年ツアーファイナル公演で見た“100曲で彩る積み重ねた歴史の集大成” - (page 4)

 後半は、ショートアニメが制作された「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 8周年特別企画 Spin-off!」のブロックとして、その主題歌「オウムアムアに幸運を」(藍原さん、佐倉さん、集貝さん)から始まり、コラボシリーズと題したブロックでは、サガン鳥栖とのコラボ企画の一環として制作された「青空エール」(新田さん、嘉山さん、小市さん、高田さん)が歌われていた。

 シンデレラガールズの投票企画として行われている「シンデレラガール総選挙」のブロックでは、まず「夢をのぞいたら」(花谷さん、中澤さん、原紗友里さん、生田さん、星希さん)は、第8回シンデレラガール総選挙の上位メンバーでの歌唱となり、1位は未央ということもあって、原紗友里さんが中心に立って、ひとり未央の個人衣装でのステージとなった。さらに「Let's Sail Away!!!」(安齋さん、井上さん、二ノ宮さん)は、第2回ボイスアイドルオーディション上位3人によるもの。10周年ツアー千葉公演での披露も記憶に新しいなか、三者三様の個性を感じさせながら、船出を示す楽曲を歌っていた。

「夢をのぞいたら」
「夢をのぞいたら」

 「My Best Cinderella Songs」11位となった「Take me☆Take you」(大橋さん、高橋さん、原田彩楓さん、高田さん)は、第5回シンデレラガール総選挙の上位メンバーによる歌唱に。このとき卯月が1位だったこともあり、大橋さんが個人衣装で登場。ほかの3人にとっては、それぞれアイドルにボイスが付くきっかけにもなった総選挙であり楽曲でもある。歌うなかでも高橋さんは、序盤伏し目がちだったり目をそらしながら歌い、後半になると真っ直ぐ前を見据えて笑顔で歌うようになるという、乃々が歌っている姿をステージで表現していた。

「Take me☆Take you」
「Take me☆Take you」

 神谷奈緒、佐藤心、輿水幸子の3人による振り返りのトークは賑やかなものに。そして漫画やアニメとして展開している「アイドルマスター シンデレラガールズ劇場」のブロックへ。「My Best Cinderella Songs」24位にもなっていた「君のステージ衣装、本当は…」(関口さん、飯田さん、田辺さん、中澤さん、集貝さん)では、オリジナルメンバー5人が揃ってせつなさを感じさせるステージに。「Life is HaRMONY」(天野さん、佐倉さん、河瀬さん、松嵜さん)では、冒頭でプロデューサーさんにクラップを求め、河瀬さんがそのクラップにのせてアカペラで独唱。そのあとで4人がハーモニーを奏でる場面もあり、印象に残るものとなっていた。

「Life is HaRMONY」
「Life is HaRMONY」

 ふたたび「デレステ」のブロックとなり、「THE VILLAIN'S NIGHT」(会沢さん、髙野さん、木村さん、黒沢さん)は、“ハロウィン”と“悪役”をイメージさせる怖さを押し出した楽曲を、かわいいイメージのあるアイドルが歌うギャップのある曲。その世界観に引き込んだあとも、続けて歌われた「Hungry Bambi」(花谷さん、藤本さん、今井さん、春瀬さん)では、無邪気な子供らしいイメージから脱却するような、したたかさや貪欲さを前面に押し出した楽曲。4人だけではなくスクリーンに3Dモデルのローティンアイドルたちがパフォーマンスするなか、不穏な雰囲気すら感じる曲調に怖さすら感じる表情と歌声で魅了していた。そして「生存本能ヴァルキュリア」(佐倉さん、関口さん、田辺さん、長島さん、木村さん)はカッコよさ全開の楽曲。ひとりオリジナルメンバーである木村さんが中心となって、けん引するように力強い歌声を響かせていた。

 神崎蘭子がひとりトークパートを務め、最終楽章(最終ブロック)を告知。独特の口調だけではなく、素の口調でのお願いの言葉を送って、最後のブロック「M@GICAL WONDER BLOCK」に。DAY1と同様に、ここからはシンデレラバンドによる生演奏での楽曲披露となった。

 その皮切りとなったのは、「My Best Cinderella Songs」17位「Yes! Party Time!!」(安齋さん、梅澤さん、新田さん、井上さん、小市さん、長江さん、生田さん、黒沢さん、和氣さん)。PlayStation VR専用ソフト「アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション」のテーマソングとしてリリースされて以降、ライブでの盛り上げ曲として定着。ここでも唯一のオリジナルメンバーである黒沢さんがセンターに立って盛り上げをけん引。続けて歌われた「Orange Sapphire」(神谷さん、高田さん、武田さん、田澤さん、長野さん、のぐちさん、花井さん、星希さん)もあわせて、終盤でも勢いを加速させていくようにテンションを高めていった。

 「My Best Cinderella Songs」16位は、「Twilight Sky」(青木瑠璃子さん)。李衣菜のソロ曲として1stライブから歌い続け、その当時から会場でできていた、夕暮れを示すような光景として、前方にオレンジ、後方に青のコンサートライトで振られる色分けも、この広い会場できれいに出来上がり、壮観をも言える光景が広がっていた。続けての「My Best Cinderella Songs」14位である「Tulip」(藍原さん、髙野さん、飯田さん、ルゥティンさん、佳村さん)では、ユニット「LiPPS」の5人が集結。生バンドの演奏を受けて魅惑のステージを展開した。

 「My Best Cinderella Songs」4位として披露されたのは、「Brand new!」(梅澤さん、河瀬さん、富田さん)。同時期にボイスが付いて、キャストとして加わった時期も新しい3人による楽曲が、大きな支持を受けることとなった。ステージでも梅澤さんのかわいらしい歌声、富田さんの芯のある歌声、河瀬さんのカッコよさを感じる歌声と、それぞれの特徴と個性をいかんなく発揮していた。

 「My Best Cinderella Songs」13位として「Stage Bye Stage」(会沢さん、藤本さん、嘉山さん、原田彩楓さん、高田さん、武田さん)が歌われ、オリジナルを歌うnew generationsの3人が踊る映像もスクリーンに映し出されるなかで、6人が軽快に歌っていた。さらにTVアニメ13話で歌われた「GOIN’!!!」(天野さん、安齋さん、梅澤さん、花谷さん、井上さん、河瀬さん、富田さん、長江さん、中澤さん、二ノ宮さん、生田さん、集貝さん、長野さん、星希さん)は、TVアニメ放送以降にボイスが付いたキャストによって披露されるという、歌い継がれていくことを示すステージになっていた。

 DAY2の46曲目にして、「My Best Cinderella Songs」1位の楽曲披露に。デレステ3周年記念曲としてリリースされた「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」(津田さん、福原さん、ルゥティンさん、青木瑠璃子さん、高橋さん、原優子さん、松田さん)で、特徴的なイントロが流れた瞬間、場内もすぐにわかった様子。冒頭はオリジナルメンバーでもある福原さんをセンターに、津田さんとルゥティンさんで歌い進め、後半は7人での歌唱に。新たな一歩を踏み出すかのように熱く歌っていた。

「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」
「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」

 そこから一転、ピアノ演奏で落ち着かせた後、「My Best Cinderella Songs」18位として歌われたのは「S(mile)ING!」(大橋さん)。シンデレラガールズのセンターとしてステージに立ち続け、そして幾多の場面で披露してきた卯月の最初のソロ曲を、終始明るい表情で歌い、見ているこちらも笑顔になれるステージとなっていた。

 クライマックスが近づくなかで歌われたのは、これまでのシンデレラガール総選挙で1位を獲得したアイドルによる楽曲「ココカラミライヘ!」(大橋さん、三宅さん、福原さん、早見さん、渕上さん、ルゥティンさん、原紗友里さん、原田ひとみさん)。この公演で原田ひとみさんが初めて姿を見せ、5thライブ以来約5年ぶりの大型ライブ出演で盛り上がる一幕も。そしてステージ上にはキャスト8人だけではなく、スクリーンに蘭子と文香が登場して、歴代シンデレラガール10人が集結するという夢のステージが展開され、曲も相まって感動的なものとなっていた。

「ココカラミライヘ!」
「ココカラミライヘ!」

 「My Best Cinderella Songs」3位の「always」では、DAY2出演者全員によるもの。DAY1を上回る58人のキャストがステージに並び、イントロでつぎつぎとライトが中央から橋に向かって広がるように当てられて行く光景も壮観でもあったが、それ以上に“出会い”や“私を見つけてくれたこと”への感謝が含まれた内容のバラード曲であること、ステージ上だけではなくスクリーンには次々とアイドルたちの姿が映し出されていき、シンデレラガールズ全員のアイドルの思いをプロデューサーさんに伝えるものとなっており、涙腺を刺激するのに十分すぎるほどのものとなっていた。

「always」
「always」

 本編が一区切りし、DAY1と同様にアンコールを求める拍手と、ちひろが登場しての各種告知が行われ、58人のキャストが再登場。DAY2最後の50曲目として歌われたのは、長く歌い続けてきたシンデレラガールズのテーマ曲「お願い!シンデレラ」。奇しくも10周年記念の企画である「My Best Cinderella Songs」の10位に入るという、めぐり合わせも感じさせる結果に。58人がステージを動き回りながら歌い、賑やかにライブを締めくくった。

「お願い!シンデレラ」
「お願い!シンデレラ」

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