CNET Japanの編集記者が気になる話題のトピックなどを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にゲームなどのエンターテインメント関連も取材している佐藤が担当。今回は10月2日と3日に、福岡県北九州市にある西日本総合展示場 新館にて行われたイベント「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND TOUR!!! MerryMaerchen Land」の模様をお届けする。
これは、バンダイナムコエンターテインメントがソーシャルゲームを基点として多方面に展開している「アイドルマスター シンデレラガールズ」をテーマに、登場するアイドルの声を担当しているキャスト陣によるライブイベント。これまでさまざまな形でライブを開催してきたが、今回は2021年11月で10周年を迎えることを記念し、愛知、福岡、千葉、沖縄の全国4カ所をめぐるライブツアーが組まれた。当初9月に愛知公演が行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響などにより延期。この福岡公演がツアー最初の公演となった。
出演したのは、会沢紗弥さん(関裕美役)、梅澤めぐさん(辻野あかり役)、佐倉薫さん(黒埼ちとせ役)、高野麻美さん(宮本フレデリカ役)(※「高」は、はしごだかが正式表記)、都丸ちよさん(椎名法子役)、花谷麻妃さん(遊佐こずえ役)、藤本彩花さん(棟方愛海役)、牧野由依さん(佐久間まゆ役)、今井麻夏さん(佐々木千枝役)、桜咲千依さん(白坂小梅役)、佐藤亜美菜さん(橘ありす役)、高橋花林さん(森久保乃々役)、東山奈央さん(川島瑞樹役)、長江里加さん(久川颯役)、渕上舞さん(北条加蓮役)、木村珠莉さん(相葉夕美役)(※体調不良により2日目の出演が見送られたため、1日目のみの出演)、黒沢ともよさん(赤城みりあ役)、高田憂希さん(依田芳乃役)、立花日菜さん(久川凪役)、春瀬なつみさん(龍崎薫役)、深川芹亜さん(喜多日菜子役)。
この公演では新型コロナウイルスの影響と感染拡大防止の観点から、座席を間引いて間隔を空けるなど、入場者数を抑える形での有観客で開催。歓声やコールなども控える形となっていたが、集まった“プロデューサーさん”(※アイドルマスターシリーズのファンのこと)は、キャストのパフォーマンスや問いかけに対して拍手を送ったりコンサートライトを振って応えていた。また、アソビストア内「ASOBISTAGE」によるオンライン中継も実施。両日ともに公演は3時間を超え、2日間でのべ51曲が披露されたステージとなった。
2日間とも共通でオープニングは「かぼちゃ姫」。ミュージカル風の楽曲を、白とピンクを基調とした衣装「ピクシー・ケープ」をまとったメンバーがうたう。最初は5人から始まったなかで、曲が進んでいくにつれてメンバーが次々にステージ上に登場。ライブタイトルにあるメリー・メルヘンランドにいざなうような世界観を作りだししていた。
シンデレラガールズの有観客による大型ライブイベントは、2020年2月の7thライブツアー大阪公演以来のこと。1日目冒頭では、全体の進行役も担っていた東山さんから、お久しぶりですと挨拶すると、キャスト陣もそろって同じように声をかけ、それに応えるように場内から大きな拍手が送られていた。
以降もソロ曲や、複数人数による共通曲やユニット曲が披露。ライブでは初披露となる新曲から、これまで長く歌われ続けている楽曲まで幅広く、そしてオリジナルメンバーではなくてもさまざまなメンバーの組み合わせによるステージも見受けられた。
1日目では、数々のソロ曲が歌われたなかでも、立花さんによる「14平米にスーベニア」や、藤本さんによる「オヤマトペ♪」、佐倉さんによる「Beat of the Night」がライブで初披露。それぞれアイドルの個性が見えるステージでプロデューサーさんを魅了した。
トークパートでは、シンデレラガールズ10周年の振り返りをテーマに、配信を視聴しているプロデューサーさんによる投票でトークのお題と話すキャストを決める形で行われた。1度目のトークパートのなかで高橋さんは、福原綾香さん(渋谷凛役)が、森久保と言うときの音色が印象に残っていることや、飯田友子さん(速水奏役)との出会いについて語ったほか、桜咲さんは、佳村はるかさん(城ヶ崎美嘉役)から褒められたり励まされているエピソートを披露。
2度目のトークパートでは、黒沢さんは北九州市でのイベントで、人生で初めての大遅刻をしつつ目的地には結果的に早く到着できた出来事を話し、佐藤さんは久野美咲さん(市原仁奈役)と4thライブで共演した際、楽屋で緊張していた佐藤さんを見た久野さんから、味噌汁を渡されて緊張をほぐしてくれたエピソードをそれぞれ語っていた。
中盤では、シンデレラガールズにある「キュート」「クール」「パッション」の各属性にフィーチャーし、アイキャッチ的な演出とともにその属性を持つメンバーが登場し歌唱するコーナーも。キュートは「パステルピンクな恋」(会沢さん、高野さん、花谷さん)、クールは「Love∞Destiny」(今井さん、高橋さん、長江さん、渕上さん)、パッションは「Halloween▼Code」(※「▼」はハートマーク)(高田さん、立花さん、春瀬さん)といった、 属性の言葉がイメージされるような楽曲を披露した。
後半では「THE VILLAIN’S NIGHT」(会沢さん、木村さん、黒沢さん、高野さん)、「Fascinate」(桜咲さん、長江さん、深川さん)、「Hungry Bambi」(今井さん、佐藤さん、花谷さん、春瀬さん、藤本さん)という、ハロウィンやおとぎ話がイメージするなかでも“怖さ”を想起させるような、独特な世界観を表す楽曲が続けて披露。こと「Fascinate」は、オリジナルではユニット「VelvetRose」が歌う世界観の強い楽曲で、そのメンバーのひとりである佐倉さんも出演しているのだが、全く違うメンバーが歌うことで新たな魅力を提示するとともに、披露される曲と歌唱するメンバーの予想が付きにくいことも示していた。
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