Shokzの「OpenRun Pro」のような骨伝導イヤホンに出会ってから、筆者はジョギングのときに骨伝導イヤホンを常用するようになった。耳をふさがないオープンイヤー設計のおかげで、より安全に走ることができるからだ。ソニーは先ごろ、従来のインイヤー型に近い形で同様の体験を提供する新しいイヤホンを発表した。筆者はこの10日間、そのイヤホンを使用している。
ソニーの「LinkBuds」は、筆者が今まで見た中で最もユニークなイヤホンだ。2つの円形パーツで構成されており、片方のパーツには中心に大きな穴が開いている。そう、下部の円形パーツは独自のオープンリング設計になっていて、装着者はこの穴から周囲の環境音を聞くことができるという仕組みだ。現在では、片方の耳にイヤホンを入れて、オンラインの世界とつながりながら、目の前にいる人々とやりとりする人も多い。
パッケージはプラスチック不使用で、中には充電ケースに入ったイヤホン、USB-Cケーブル、5種類のシリコン製フィッティングサポーターが入っている。イヤホンにはMサイズのフィッティングサポーターが装着されており、XS、S、L、XLのサポーターはパッケージに同梱されている。ほかに、説明書と保証書も含まれている。
LinkBudsの価格は179.99ドル(日本版は2万3100円)で、カラーはホワイトとグレーが用意されている。われわれがテストしたのはホワイトモデルで、イヤホンと同じ色の充電ケースが同梱されていた。充電ケースの前面には、状態を示すライトと蓋を開けるボタンがある。USB-Cポートとペアリングボタンは背面に配置されている。ワイヤレス充電機能はないため、イヤホンの充電にはUSB-Cケーブルを使用しなければならない。
LinkBudsのデザインは非常に興味深く、丸みを帯びたメインパーツと、穴の開いたオープンリングパーツ(ドーナツのように見える)が連結している。オープンリングパーツの形状はかなり平らだ。シリコン製フィッティングサポーターをメインパーツに取り付けて、サポーター部分を耳のくぼみに引っかけることで、イヤホンの落下を防ぐ。ドーナツ型パーツはイヤホンの前方部分であり、最初に耳に入れる。開口部の外側はシルバーの素材で縁どられており、内側にリング型ドライバーユニットが配置されているので、オーディオはスピーカーの開口部から耳へと流れ込む。「ドーナツの穴」が開いているおかげで、装着者はその穴を通して周囲の環境音も聞くことができる。
メインパーツは一部が平らな球体で、バッテリーなどの部品が格納されている。充電ケースの充電ピンには、この本体を乗せる。インイヤーセンサーはこのパーツの平らな部分にあり、RとLの文字がはっきり印字されているので、左右どちらの耳に入れればいいのかが一目で分かる。右のイヤホンには、赤色の円の中にRという文字が印字されており、充電ケースにも右側に同じ印字がある。左側は灰色の円の中にLという文字が印字されている。
強力な磁石のおかげで、充電ケース内の適切な位置にLinkBudsを置くのは難しくない。だがその後、適切な充電と位置合わせのために、LinkBudsを下に押し込んで固定する必要がある。充電については、10分の急速充電で最大90分の再生が可能だ。LinkBudsは最大5.5時間の再生をサポートしており、充電ケースを使うことで、さらに12時間の再生が可能である。右耳用は単独で使用可能だが、現在のところ、左耳用を右耳用のイヤホンなしで使用することはできない。フル充電にかかる時間は90分だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」