新しいオーディオ製品を詳しく知る機会について、ソニーから最初に連絡を受けたとき、それがどんな製品なのか筆者は全く見当がつかなかった。同社はオーバーイヤー型ヘッドホンとイヤホンのフラッグシップ製品をすでに発売済みだったからだ。ソニーの担当者と会って、LinkBudsに関する詳細を知ったとき、うれしい驚きを感じた。ソニーがターゲットにしているのは、片方のイヤホンを装着してオンラインの世界と常時つながっている次世代の人間や、在宅勤務をしており、近くにいる人の声が聞こえる環境が必要な人、活動的なライフスタイルを実践しており、現実世界の音を聞きながらオーディオコンテンツも楽しめるイヤホンを求めている人、職場に復帰して通勤を再開した人、拡張現実(AR)やモバイルゲームの活動に参加する人だ。
年齢的に、筆者が同時に2つの世界で時間を過ごす若者に当てはまらないことは明らかだが、ジョギングが好きで、仕事の半分はリモートワークで、出社日には2時間以上かけて電車と徒歩で通勤している。骨伝導イヤホンには満足しており、最新の製品は明らかに音質が向上しているが、LinkBudsは音質がさらに優れており、イヤホンの開口部から周囲の世界の音を聞くこともできる。確かに、LinkBudsは、耳を全くふさがない骨伝導イヤホンほど外音がはっきり聞こえるわけではないが、耳の穴を完全にふさぐイヤホンよりは優れている。
スピーク・トゥ・チャット機能は、家族や同僚の声を聞きたいときだけでなく、暗い場所をジョギング中に、音楽を停止して周囲の音を聞きたいときにも便利だ。イヤホンの開口部を通してそのまま外音を聞く場合よりも、よく聞こえる。音声アシスタントも迅速に反応し、完璧に機能する。
通話はLinkBudsの主要な機能ではないが、通話に使用したときの音質も素晴らしかった。ボタンが搭載されていないので、タップ/ボタン操作の種類はそれほど多くない。ただし、ワイドエリアタップ機能は秀逸でかなり使える。筆者は、エクササイズ中にイヤホンのボタンを押したり、タップしたりするのが好きではない。イヤホンが動いたり、耳の奥に入り込んだりしてしまうからだ。その点、ワイドエリアタップ機能は顔の側面をダブルタップやトリプルタップするだけで完璧に機能してくれる。イヤホンが動いたり、不快に感じたりすることなく、設定で選択した操作を実行することができた。
LinkBudsは、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を備えたほかの最新型イヤホンよりも高価だが、ANCを提供するために設計された製品ではない。ターゲットユーザーは、片方のイヤホンを常に装着している人や、周囲の状況をある程度認識しておきたい人だ。このような人にとって、LinkBudsは、高品質のイヤホンを手頃な価格で手に入れられる理想的な選択肢かもしれない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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